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西原大塚遺跡第239地点

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/139289
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.139289
引用表記 埼玉県志木市教育委員会 2024 『志木市の文化財99:西原大塚遺跡第239地点』埼玉県志木市教育委員会
埼玉県志木市教育委員会 2024 『西原大塚遺跡第239地点』志木市の文化財99
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書名 西原大塚遺跡第239地点
発行(管理)機関 志木市 - 埼玉県
書名かな にしはらおおつかいせきだい239ちてん
副書名 埋蔵文化財発掘調査報告書
巻次
シリーズ名 志木市の文化財
シリーズ番号 99
編著者名
編集機関
埼玉県志木市教育委員会
発行機関
埼玉県志木市教育委員会
発行年月日 20240430
作成機関ID 11228
郵便番号 3530002
電話番号 0484731111
住所 埼玉県志木市中宗岡1丁目1番1号
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 西原大塚遺跡(第239地点)
遺跡名かな にしはらおおつかいせき
本内順位 1
遺跡所在地 志木市幸町2丁目6230-2、6231-2
所在地ふりがな しきしさいわいちょう
市町村コード 11228
遺跡番号 09-007
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 354937
東経(世界測地系)度分秒 1393359
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 35.826944 139.566388
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20230104-20230428
調査面積(㎡)
756.22
調査原因 分譲住宅建設及び道路新設工事
遺跡概要
種別
集落
時代
縄文
主な遺構
炉穴1
土坑9
ピット11
主な遺物
土器
土製品
石器
特記事項  縄文時代後期の大型土坑(999・1000D)が2基検出された。
種別
集落
時代
弥生
古墳
主な遺構
住居跡13
掘立柱建築遺構1
溝跡1
ピット4
主な遺物
土器
土製品
石製品
石器
特記事項  弥生時代後期後葉~末葉の溝跡(58M)は環濠の一部と想定され、上層~中層にかけて多量の遺物が出土した。
種別
集落
時代
中世(細分不明)
近世(細分不明)
主な遺構
土坑14
溝跡1
ピット22
主な遺物
磁器
陶器
土器
鉄製品
特記事項
要約  西原大塚遺跡は柳瀬川の南東、武蔵野台地北東端部に所在する縄文時代中期の環状集落や弥生時代後期から古墳時代前期の集落跡を主体とする遺跡である。今回は遺跡北部に位置する第239地点の調査成果を収録している。
 縄文時代では、早期の炉穴1基(23FP)と後期の大型土坑2基(999・1000D)などが検出された。炉穴は3基の炉からなる複合形態で、条痕文系土器の小片が出土した。大型土坑は直径・深さともに約2mの大きさで、底面にピットないしは小土坑を有する。断面形はいずれも袋状を呈し、覆土中には炭化物の混入が認められる。
 弥生時代後期~古墳時代前期では住居跡13軒(656~668Y)と掘立柱建築遺構1棟(6T)、環濠と思われる溝跡1本(58M)が検出された。660Yは略円形を呈し、上下に2枚の床面と炉が確認できたことから、建て替えられた可能性がある。664Yと666Yは床面上から炭化材や焼土が確認できたことから、焼失住居と考えられる。666Yは同一個体と思われる壺形土器の破片が住居全体から出土しており、660Yとの遺構間接合も特筆される。58Mは調査区東西を横断し、調査区南東隅部で南側に曲がる。1.0~1.9mの幅で、断面はV字形を基本とし深さ0.5~0.9mを測る。遺物は上層~中層にかけて多量に出土しており、環濠の一部と考えられ、時期は弥生時代後期後葉~末葉に位置づけられる。
 中世以降では、土坑14基(978~981・984~988・990~992・993・995・998D)と溝跡1本(57M)が検出され、遺物は概ね17世紀後半から近代の所産である。調査区西側から階段を有する地下室(988D)や深さ1.8mの楕円形土坑(998D)が確認され、覆土からモルタル片やコンクリート片などが出土し、いずれも近代以降に比定される。地下室は自家用防空壕の可能性があり、1881年の迅速図と照合すると、本地点は畑地で西側に家屋が広がる様相がみられる。

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