文化財の日中翻訳に関する実践報告
An Account on Japanese–Chinese Translation Practicies in Cultural Heritage
奈良文化財研究所
- 奈良県
奈良文化財研究所(以下、「奈文研」という)の企画調整部文化財情報研究室に所属する多言語化チームは、研究所のデータベースやウェブサイト、所内資料館のパネルや題箋、案内サイン、リーフレットなどの多言語化を行うほか、所内出版物に含まれる外国語文の翻訳や校閲も担当する。最近は、所内展示公開活動研究室の業態転換に伴い、YouTube動画字幕の翻訳も担当するようになった。
また、奈文研は文化庁が所管するキトラ古墳壁画保存管理施設の運営と壁画公開事業を協力しているため、多言語化チームは、施設ウェブサイトおよび年4回の壁画公開時に配布される資料の多言語化を行っている。
多言語化の研究者として、チームは文化財多言語化の最適解を導く方法を日々模索している。チーム内の理解によれば、奈文研における「多言語化」とは、「異言語間翻訳」だけでなく、日本語の「同一言語内翻訳」も含まれており、言語の違いに関わらず、企画・動員・調整・翻訳・編集・情報発信・フィードバックといった一連の作業を担い、専門家側から受け取った文化財情報を非専門家側に円滑に伝えるという重要な役割を果たしている(吴2022a:7-8、18)。
本稿の題目を「日中『翻訳』実践報告」にする理由は、多言語化担当者が行う諸作業の中で、中国語を担当する筆者が「日本語で表現されている文を、いかに中国語に翻訳して表現するか」という部分に焦点を当てているためである。
はじめに:基本的なチェックポイント
筆者は着任当初、自身の語学力に不安を抱いたため、前任の担当者が外注翻訳の校閲用に作成した基本的なチェックポイントを大いに参考にしてきた。以下は、その外注翻訳を利用する際の基本的なチェックポイントである(吴2021a:21、2022b:26、2023a:18)。
基本的なチェックポイント
1.情報に間違いはないか
2.施設名など既存の正式な訳語に統一されているか
3.専門用語などは対訳集を参照しているか
4.ネイティブから見て読みやすく自然な言い回しになっているか
(ネイティブチェエク)
4-1.現代中国語に使わなくなった単語や見慣れない表現はないか
4-2.口語的な表現や俗っぽい表現はないか
4-3.主語の省略などのため、意味が不明瞭な点はないか
5.原文の情報以外に中国人向けに補足的な説明は必要か
基本的なチェックポイントと翻訳理論の接点
このチェックポイントの作成意図は、言語学者かつ聖書翻訳者であるナイダが著書『翻訳学序説』(ナイダ[成瀬訳]1972:231–233、239)において提唱した翻訳の基本的な要件と重ねる部分が多いと考えられる。ナイダは、まっとうな翻訳が満たすべき4つの要件を次のように整理している。
(1)意味をなすこと
(2)原作の精神と態度を伝えること
(3)自然で平易な表現形式をもつこと
(4)類似反応を生み出すこと
これらの要件は、上記のチェックポイントの目的に明確に対応している。
| チェックポイント | 対応するナイダの要件 |
| 1.正確な情報 | (2)原作の精神と態度を忠実に伝える翻訳 |
| 2&3.正式な訳語・専門用語への参照 | (1)意味的に成り立つ翻訳 |
| 4.ネイティブチェック | (3)自然で平易な表現形式をもつ翻訳 |
| 5.中国語母語話者向けの補足説明 | (4)翻訳読者に、原作読者と同様な反応を呼び起こす翻訳 |
ナイダはさらに、翻訳において「原文と訳文の関係性」に着目し、「形式的等価(formal equivalence)」と「動的等価(dynamic equivalence)」という二つの等価概念を提示した。前者は文法的・構造的な一致を重視し、後者は読者の理解と反応の一致を重視するものであるナイダの主張によれば、4つの基本要件を満たすことは、動的等価を達成するための前提条件である。
一方で、ナイダの理論には批判もある。ピム(ピム[武田訳]2010:35、49-54)は、動的等価における「読者の反応の等価性」には心理学的根拠が乏しいと指摘した。また、マンデイ(マンデイ[鳥飼監訳]2009:67-68)は、「等価性」や「自然さ」の基準が主観的にならざるを得ず、翻訳者や分析者の判断に依存する点に問題があると述べている。
それでもなお、日中翻訳においては、漢字という共通表記を有するために、文法構造や語彙レベルでの直訳(形式的等価)に流れやすい傾向がある。このような環境下では、ナイダの動的等価理論が、逐語訳にとどまらない柔軟な翻訳判断を可能にする枠組みを提供する。翻訳者と校閲者がともに一つの訳文を検討するプロセスにおいて、ナイダの理論は共通の評価軸として機能し、より納得性の高い訳文の成立に寄与すると筆者は考える。
ナイダは、翻訳において原文のメッセージを訳文に効果的に移し替えるためには、翻訳者自身が言語構造や文化的背景の差異を超えて、「調整の方法」に従って操作を施す必要があると述べた。代表的な操作は以下のとおりである(ナイダ[成瀬訳]1972:332–351)。
付加:省略表現の補足、義務的な詳述、文法的再構成、暗示の明示化、修辞疑問への回答、分類辞、連結辞、原語にない語彙の導入、二重語表現など
省略:冗長な反復、指示語の詳述、接続詞、わたりの語、範疇、呼格、決まり文句など
変更:音声、範疇、語類、語順、節と文の構成、単一語にかかわる意味上の問題、外心構造の表現にかかわる意味上の問題など
ほかに、脚註の使用と経験への言語の調整も言及した。
筆者は、これらの調整操作は、翻訳者が訳文を検証する際の重要な視点を提供すると考える。実際に、先述の基本的なチェックポイントには、すでにナイダの「調整の方法」に相当する要素が含まれていると解釈できる。特に、日中翻訳では「『被』構文(「被」を用いた中国語の受身文)」の扱いが訳文の自然さに直結する。この操作は、ナイダの「変更-範疇」(範疇の変更に、能動から受動への移行が含まれる)に関係し、筆者はこれを4-1のチェック項目に組み込むことを提案したい。
| チェックポイント | 対応するナイダの調整の方法 |
| 4-3.主語の省略による不明瞭さの確認 | 付加-省略表現の補足、義務的な詳述 |
| 5.中国人読者向けの補足説明の検討 | 付加―暗示の明示化 |
| 4-1.不自然な中国語表現の修正 | 変更-範疇 |
このように、実務に理論的視点を取り入れることで、翻訳の質をより体系的に向上させていく可能性も考えられる。
本稿では、現場で用いられている基本的なチェックポイントを、ナイダの翻訳理論と照らし合わせることで、その理論的根拠を改めて検証した。また、「調整の方法」における操作項目を翻訳実務に応用する視点を提示し、チェックポイント自体の改善を提案した。以下では、具体的な訳文修正の事例を通じて、これらのチェックポイントの有効性や限界を検証し、チェックポイントその補足およびブラッシュアップの方向性を探る。
【凡例】
下線部:原文、訳文および修正案において例示された修正箇所を示す
[簡]:その後ろの文字は簡体字中国語で示される
[繁]:その後ろの文字は簡体字中国語で示される
【検証・補足】情報に間違いはないか
本項目では、原文の誤読に起因する誤訳が生じていないかを検証する。筆者は自身の作業経験を踏まえ、以下の2項目の補足的な視点として加えた。
①日中同形異義語の存在を確認したか
②原文の漢字に引きずられた訳になっていないか
①日中同形異義語の存在を確認したか
原文:
キトラ古墳の天井に描かれた天文図(キトラ天文図)は、天の北極を中心にした円形の星図です。
訳文・簡:
Kitora古坟天井上所绘的天文图(Kitora天文图),是以天的北极为中心的圆形星图。
訳文・繁:
Kitora古墳天花板上所描繪的天文圖(Kitora天文圖),為以北天極為中心所繪製的圓形星宿圖。
修正案・簡:
Kitora古坟室顶上所绘的天文图(Kitora天文图),是以北天极为中心的圆形星宿图。
修正案案・繁:
Kitora古墳室頂上所描繪的天文圖(Kitora天文圖),為以北天極為中心的圓形星宿圖。
問題の所在:
原文の「天井」は古墳石室の内部構造の一部を指しており、『広辞苑』第七版においては「②物の内部の最も高い所」が最も適切な意味に該当する。キトラ古墳模型の写真【図1】により、その「天井」の様子を確認できる。
【図1】キトラ古墳壁画保存管理施設に設置されたキトラ古墳石室の模型
一方、中国語における「天井」は、『新華詞典』2001年修訂版(商務印書館2001:970)では「宅院の中で、いくつかの建物が囲む、または建物と塀が囲む屋外の空間(注:説明のない直訳はすべて筆者による)」とされ、また『重編国語辞典修訂本』(国家教育院2021)では「①屋根の四角い木枠②中庭の総称③主屋と別棟の間の空き地」と定義されており、いずれも原文の「天井」の意味には対応しない。
また、「天花板」も『重編国語辞典修訂本』では「宅屋内の棟梁の下に設置される薄い木板で、防塵・断熱・防音・装飾のために用いられる」とされ、意味のずれが見られる。したがって、「天井」に相当するより適切な訳語は、中国語の「[簡]室顶/[繁]室頂」であると考えられる。
「汽車」「新聞」のように、日中で表記が同一でありながら意味が異なる語(いわゆる日中同形異義語)には、特に注意が必要である。(文化庁1978:5-6、103、107)特に漢字語が多用される中国文化に関わる解説文では、こうした語が見落とされやすい。筆者自身も、初回校閲時には「天井」の誤訳に気づかず、再校でかろうじて訂正に間に合った。
日中同形異義語を正確に訳すためには、以下のような対策が有効である。
(1)原文の対象が視覚的に確認できる写真を翻訳者に提供すること。
(2)漢字語を翻訳前に日中辞書等で再確認すること。
(3)翻訳者が不慣れな文字体系の場合、その言語のネイティブに校閲を依頼すること。
②原文の漢字に引きずられた訳になっていないか
原文:
午は、袍という裾の長い赤色の服を着て、手には幡のような房飾りがついた槍状の武器を持つのが特徴です。
訳文・簡:
午像的主要特征是身穿长裙红袍,手持带有布幡饰头的枪型武器。
修正案・簡:
午像的主要特征是身穿红色长袍,手持带饰有幡状流苏的枪形武器。
問題の所在:
原文の「裾」に引きずられ、中国語の「[簡]裙裾[スカートの裾]」を連想してしまい、原文にない「[簡]裙(スカート)」が挿入された例であろう。「袍」には日本語話者向けに「裾の長い〜」という説明語句が付されているが、中国語では「[簡]长袍」という一語で簡潔に表現できるため、「裾の」を省略したほうが自然である。
また、「[簡]饰头」も「房飾り」に引きずられたため、意味不明な訳語になった。日本語の漢字語をより自然で適切な中国語に訳すためには、上述の日中同形異義語の3つの翻訳対策も参考すべきである。
【検証】施設名など既存の正式な訳語に統一されているか
この項目では、施設名の訳語が、当該施設の中国語出版品や公式サイトで使用されている正式訳に統一されているかを確認する。また、外来語などの用語についても、既存の正式訳との整合性を意識する必要がある。
原文:
所員とGIS、オープンデータ、文化財の著作権処理などの各分野に精通した外部講師らによって練られたカリキュラムが毎年好評です。
訳文・簡:
课程内容由本所职员与精通GIS、公开数据、文化财著作权处理等各领域的外部讲师选定,每年都受到学员们的好评。
修正案・簡:
课程内容由本所职员与精通GIS、开放数据、文化财著作权处理等各领域的外部讲师选定,每年都受到学员们的好评。
問題の所在:
「オープンデータ」は明らかに外来語であり、その原語「open data」から適切な訳語を選定すべきである。
中国語圏での公式な訳語は以下の通りである:
・中華人民共和国・中国全国科学技術名詞審定委員会公表の簡体字指定訳語:「[簡]链接开放数据(linked open data)」の一部→「[簡]开放数据」(『術語在線』)
・中華民国(台湾)・国家教育院公表の繁体字指定訳語:「[繁]開放資料」(『楽詞網』)
したがって、簡体字訳では「开放数据」、繁体字訳では「開放資料」と訳すのが妥当である。
【検証】専門用語などは対訳集を参照したか
この項目は、訳文中の専門用語が既存の対訳集に基づいて訳されているかどうかを確認するものである。特に、ひとつの案件が複数の翻訳者によって分担される場合には、用語の統一を図るためにも対訳集の共有が欠かせない。また、翻訳者と校閲者が同じ対訳集を使用することで、訳語の揺れによる校閲の手間も大幅に軽減される。このため、奈文研の多言語化チームでは文化財関連用語の対訳集を継続的に更新・整備し、公開・発信を行っている。
原文:
柱を支える礎石を据えつけたり、抜き取ったりした痕跡と考えられています。
訳文・簡:
这些痕迹我们推测是支撑柱子的础石被安置以及被拔除时所留下的痕迹。
修正案・簡:
据我们推测,这些应该是当年安置及拔除支撑柱子的柱础时所留下的痕迹。
問題の所在:
当初「礎石」は『韓・英・中・日考古学用語比較集』(国立文化財研究所考古研究室2012:180)に基づき「[簡]础石」と訳されていたが、後に、『中国考古学大辞典』(王巍総主編2014:14)などの中国語専門書籍が参照され、より適切な訳語として「[簡]柱础」が追加された。この変更は、奈文研多言語化チームが保持する対訳集にも反映され、最新の『文化財多言語化研究報告6』にも収録されている。今後も定期的なブラッシュアップを行う予定である。
【検証】ネイティブから見て読みやすく自然な言い回しになっているか
この項目は、いわゆる「ネイティブチェック」に該当し、訳文が母語話者にとって自然で読みやすい表現になっているかを確認する作業である。
中国語圏旅行者の更なる増加に対応するため、令和2年度から、観光庁が平成30年度より取り組んできた「地域観光資源の多言語解説整備支援事業」で蓄積してきた観光資源の英語解説文を活かし、中国語圏旅行者への配慮を加えるうえで、簡体字と台湾繁体字の二種類の整備ガイドラインに基づいて翻訳を進める「地域観光資源の中国語解説整備支援事業」を開始した。それにより、簡体字および台湾繁体字による二種類の中国語解説文を作成する体制が、各地で確立されつつある。
観光庁中国語事業が明示したように、中国語を使用する各地域に、字体だけでなく文法や表現にも違いがある。観光庁は、簡体字と台湾繁体字を使用する場合、単に一種類の中国語解説文を字体だけ簡繁転換して流用するのではネイティブ読者にとって不自然な表現が生じると指摘し、それぞれの字体体系に対応するネイティブ専門家を招集し、個別の整備用ガイドラインを作成した(観光庁2023)。奈文研の多言語化事業もその方針を踏襲し、中国語は簡体字と繁体字の両方で展開されている。担当者は、自らの母語でない文字体系の訳文にも対応することも多く、ネイティブチェックの必要性を改めて強調したい。
奈文研が使用する中国語の文字体系の基準は以下の通りである:
・簡体字中国語:中華人民共和国の「規範字」に準拠(国務院2013)
・繁体字中国語:中華民国(台湾)の「国字」に準拠(教育部1976、1982、1983)
①現代中国語に使わなくなった単語や見慣れない表現の回避例:「被」構文の修正
原文:
東壁のうち、辰が描かれていると推測される部分は、泥が付いた漆喰ごと取り上げられ、現在もその状態で保管されています。
訳文・繁:
東壁上被認為畫有辰的部分,連同附著的泥土一起整個灰泥被移除,現則維持這種狀態進行保管。
修正案・繁:
研究人員取出東壁上推測繪有辰像的壁畫局部時,是將壁畫灰泥層連同附著其上的泥層一起揭下,並維持該狀態入庫保存至今。
問題の所在:
原文にある「描かれている」「推測される」「取り上げられる」「保管されている」は、飯嶋(2007:19、28)に基づく受身文分類に照らして分析すれば、以下のように整理される:
| 表現 | 受身のタイプ |
| 描かれている | 主語がなく、引用を表す「と」を伴う「内容の受身」 |
| 推測される | 主語がなく、引用を表す「と」を伴う「内容の受身」 |
| 取り上げられる | 動作主不明で非情物主語の「直接受身」 |
| 保管されている | 主語がなく、引用を表す「と」を伴う「内容の受身」 |
飯嶋が8点の論説体の日本語著作を対象とし、日本語受身文とその中国語訳文との対応関係を調査した。その結果は、以下のような傾向を示している(飯嶋2007:18-20、24-26):
・日本語の動作主不明の「直接受身」は、中国語で能動文として訳される割合が高く(54.7%)、受動文として訳される割合が低い(12.89%)。そのうち「『被』構文(介詞の「[繁]被、叫、讓、給」を動詞或いは動作主の前に置くことによって受身を表す文)」による訳出は3.74%にとどまる。
・日本語の「内容の受身」は、中国語では能動文(35.1%)、慣用表現・固定表現(26.1%)として訳されることが多く、「『被』構文」による訳出は14.4%にとどまる。
また、廖ら(2021)の議論によれば、中国語における「『被』構文」は主に以下のような語用的機能を担っているとされる:
・動作主と受け手の関係性を明示する場合
・不幸・被害などの文脈(ただし現代ではその意味は弱化している)
・新情報を際立たせる目的
以上の観点から、日本語原文の受身構文を中国語に翻訳する際に、機械的に「『被』構文」によって訳出するのは望ましくないと判断される。例えば、以下のような訳し方のほうが、ネイティブ読者にとってより自然であると考えられる。
・「取り上げられる」→「[繁]研究人員取出(研究員が取り上げた)」のように、能動文に変換する。
・「描かれている」→「[繁]畫有/畫著(描いてある)」のように意訳する
・「推測される」→「[繁](據)推測/推測認為」という「慣用表現・固定表現」に従って対訳する
・「保管されている」→「[繁]研究人員保存(研究員が保管している)」のように、能動文に変換する。
②口語的な表現や俗っぽい表現はないか
原文:
この施設は文化庁が設立し、奈良文化財研究所が施設の管理運営と壁画公開事業などに協力しています。施設には、キトラ古墳壁画を保存するための壁画保管室、石室より出土した副葬品などを保存管理する出土品保管室、壁画を見学できる窓が設置された展示室などが設けられています。トラ古墳の発掘調査で出土した遺物も展示しています(壁画の公開は期間限定です)。
訳文・簡:
本设施由文化厅设立,奈良文化财研究所在设施的管理运营以及壁画展览项目方面提供合作。设施中包括用于保存Kitora古坟壁画的壁画保管室、用于保存和管理从石室出土的陪葬品等的出土文物保管室,以及带观览窗的展览室等,大家可以通过窗户欣赏壁画。此外,还展出在发掘调查Kitora古坟时出土的遗物(壁画限期对外开放)。
修正案・簡:
本设施由文化厅设立,由奈良文化财研究所提供设施的管理运营以及壁画展览项目等业务支持。设施中设有用于保存Kitora古坟壁画的壁画保管室、用于保存和管理石室出土随葬品等的出土遗物保管室,以及可供观众通过观览窗欣赏壁画的展览室。此外,也会展出在发掘调查Kitora古坟时出土的遗物(壁画的展示为限期对外开放)。
問題の所在:
この文章は施設公式サイトに掲載される紹介文であるため、閲覧者を直接呼びかける「[簡]大家[皆さん]」は不適切である。もちろん、在中国日本国大使館オフィシャルサイトの「[簡]面向中国学生的日本留学咨詢Q&A」(日本国駐華大使館2020)のように、閲覧者に対して「[簡]您[留学生の方]」「[簡]大家[留学生の皆さん]」を用いて親しみのある語りかけが効果的な文体も存在する。しかし、今回の原文は客観的な説明で構成されており、全体として語りかけの語調は見られない。したがって、「[簡]大家」は原文に存在しない主語として挿入されたものであり、文体上も不自然であると判断されるため、中立的な「[簡]观众[観覧者]」に修正した。
近年、奈文研の宣伝方針が変更され、多言語化チームはYouTube動画の字幕翻訳や、来館者記念撮影用パネルの多言語化なども担当している。原文は対話形式で書かれている場合には、それに応じて訳文も話し言葉に調整する必要がある。このような背景を踏まえ、本項目に続き、今後の翻訳判断に関連して、「話し言葉として不自然な文章調や硬い表現が含まれていないか」を検討する項目も加える予定である。
③話し言葉として不自然な文章調や硬い表現が含まれていないか
原文:
J:今日はよろしくお願いいたします。
H:こちらこそ、よろしくお願いいたします。
訳文・簡:
J:今天有请您多多指教。
H:彼此彼此,我才要请您多多指教呢。
修正案・簡:
J:今天有劳您了,请多多指教。
H:彼此彼此,还请您多多指教。
問題の所在:
筆者による訳文では、「[簡]有请[お呼びです]」は話し言葉であるものの、前後の文脈に照らすと非常に不自然であり、誤訳に近い表現となっていた。これに対して、校閲者は「[簡]有劳[すみませんが、…していただきます]」に修正した。
日常会話の翻訳は、目標言語を母語としない翻訳者にとって、特に難易度が高い作業である。可能であれば、その言語に精通したネイティブに校閲を依頼するのが望ましい。校閲者が不在の場合や、自分が使おうとしている表現の自然さや頻度を確認したい場合には、コーパスを活用することである程度の誤用を回避できる。例えば、北京語言大学語言智能研究所が作成した『BCC語料庫』(荀ほか2016)は、会話データのみに限定して検索が可能であり、また確定版ではないものの、台湾の国家教育院が作成した『COCT口語語料庫2021』(国家教育研究院2021)も参照価値がある。
④主語の省略などにより、意味が不明瞭な点はないか
原文:
巳は泥の下に図像が残されている可能性がありましたが、肉眼では確認できませんでした。令和五年、蛍光X線分析で元素の分布を把握する調査を行った結果、銅(Cu)と水銀(Hg)の分布から、二又の舌を出していると思われる蛇の頭部と人の身体で描かれたのを確認できました。午と同様に裾の長い服を着て、手に幡のような房飾りがついて槍状の武器を持った姿をしています。
訳文・繁:
雖然巳有可能在泥下留有圖像,但僅用肉眼無法確認。2023年透過使用X射線螢光光譜儀進行確認元素分布的調查結果顯示,依銅(Cu)和汞(Hg)的分布來看,被認為是吐出雙叉蛇信的蛇頭及人形身體的巳得已確認。跟午一樣身穿紅色長袍,手持帶有類似布幡飾頭的槍型武器。
修正案・繁:
覆蓋在泥下的巳之圖像雖可能留存,但僅用肉眼無法辨識。2023年,研究人員使用X射線螢光分析法觀察壁畫的元素分布形態,調查結果顯示,由銅(Cu)和汞(Hg)元素的分布圖中,可辨認出一尊看似口吐雙叉蛇信的蛇首人身巳像。巳像與午像同樣身著長袍,手持飾有幡狀流蘇的槍形武器。
問題の所在:
訳文において、「[繁]透過使用[~の使用を通して]」や、「[繁]跟午一樣[午と同様に]」といった句が、いずれも対応する主語が明示しておらず、それに続く述語との関係が不明確になっている。「[繁]透過使用[~の使用を通して]」では、誰がその手段を用いたのかが文中に現れていないため、構文が不完全である。また、「[繁]跟午一樣[午と同様に]」も、本来比較の対象である「巳像」が主語として明示される必要がある。これらの文において、動作主(研究人員)および比較対象(巳像)を主語として明示することで、翻訳文としての構造が明瞭になり、読者にとってより理解しやすい表現となる。
【検証・修正】原文の情報以外に、中国人向けに補足的な説明は必要か
原文:
閉室日 :毎週水曜と2・4・7・11月の第2月曜、年末年始
※祝日の場合は開室し、翌平日が閉室です。
訳文・簡:
闭馆日: 每周三和二月、四月、七月、十一月的第二个星期一,以及年末和新年假期。
*节假日开放,次日工作日闭馆。
修正案・簡:
闭馆日: 每周三,2月、4月、7月、11月的第二个周一,以及日本新年假期(通常为12月底至1月初)。
※如遇日本法定节假日则照常开馆,并于节假日后的第一个工作日闭馆。
訳文・繁:
休息日:每週三及2月、4月、7月、11月的第二個週一及年末歲首期間。
※若適逢例假日照常開放,隔天平日為休息日。
修正案・繁:
休館日:每週三,2月、4月、7月、11月的第二個週一,及日本新年假期(通常為12月底至1月初)。
※若適逢日本國定假日則照常開館,並於假日後的第一個工作日休館。
問題の所在:
日本の年末年始および祝日は「行政機関の休日に関する法律(昭和六十三年法律第九十一号)」に基づいて定められている。一方、中国語を主な公用語とする地域の祝日は、それぞれの地域の制度に準拠しており、例えば中華人民共和国においては「国務院辦公庁関于2025年部分節假日安排的通知(国辦発明電〔2024〕12号)」(国務院2024)、台湾においては「紀念日及節日実施辦法」(内政部2014)によって定められている。
特に注意すべき点として、中国語圏の多くでは太陰暦(旧暦)に基づいて新年を祝う習慣があるため、春節(旧正月)の休日は毎年日付や日数が変動する。春節は一般に、太陰暦の12月30日または大晦日から始まり、数日間の休日が設けられるが、日本の「年末年始」(12月下旬〜1月初頭)と時期が重なる連続休暇は、中国語圏には一般的に存在しない。
そのため、中国語訳において「祝日」や「年末年始」に関する表記が登場する場合は、「日本の祝日」などと補足して表記することが必要である。
また、中国語を主な公用語とする地域では、簡体字を使用する話者(主に中国本土およびシンガポール)、繁体字を使用する話者(主に台湾・香港・マカオ)が存在する。各地域は言語政策や文化背景が異なり、使用される語彙や文法、表現にも差異が見られる。現時点では、観光庁の中国語解説事業の方針に基づき、簡体字と台湾繁体字それぞれに対応した翻訳を行っており、それぞれの文化的・制度的背景を考慮して訳文が作成されている。
以上を踏まえ、元の項目を、より適切な表現として「原文の情報以外に、中国語の簡体字使用者および台湾繁体字使用者向けの補足的な説明は必要か」へと修正されるべきである。
【補足】中国語の約物の使い方に間違いはないか
中国語における約物(記述記号、括弧類)の使い方は、日本語の表記慣習とは異なる。特に、文章タイトルや雑誌名、引用句、強調表現などで用いられる括弧類は、日本語、簡体字中国語、繁体字中国語でそれぞれ形式と使い方に明確な違いがあり、翻訳時には細心の注意が必要である。
原文:
村上隆「『富本銭』の材質に関する材料科学的研究」『文化財論叢Ⅱ』2002。
訳文・簡:
村上隆〈「富本钱」材质的材料科学研究〉,《文化财论丛II》,2002年。
修正案・簡:
村上隆:《“富本钱”材质的材料科学研究》,《文化财论丛II》,2002年。
訳文・繁:
村上隆《“富本錢”材質的材料科學研究》,《文化財論叢II》,2002。
修正案・繁:
村上隆,〈「富本錢」材質的材料科學研究〉,《文化財論叢II》,2002年。
問題の所在:
・簡体字中国語(出典:『学術出版規範 注釈』[国家新聞出版広電総局2015:5])
文章タイトル・雑誌名→二重山括弧《》
引用句→二重引用符“”
著者名と文章タイトルの間→コロン:
文章タイトルと雑誌名の間、雑誌名と出版年の間→コンマ,
・繁体字中国語(出典:『学術論文写作指引:文科適用』[林2011:191-225]と「中央研究院歴史語言研究所集刊撰稿須知」[史語所2025])
文章タイトル → 山括弧〈〉
書名や雑誌名 →二重山括弧 《》
引用句 → 鍵括弧「」
作者名とタイトルの間→コマン,またはコロン:
文章名タイトルと雑誌名の間、雑誌名と出版年の間→コマン,
※繁体字中国語では、約物は基本的に全角で中央揃えにすることが推奨される。
「文化財中訳スタイル・マニュアル:約物編」(吴2023:74-79)は、約物表記に関する実用的な参考資料である。なお、繁体字中国語の約物に関しては、筆者による一部修正が「文化財中訳スタイル・マニュアル:繁体字中国語」(楊 2024)に反映されているため、必要に応じてそちらも参照されたい。
【補足】印刷前に翻訳者か校閲者が最終稿を確認したか
翻訳や校閲が完了していても、最終的な版下の段階で思わぬミスが発生することがある。たとえば、次の例は筆者が韓国・仁川国際空港の税関出口で実際に目にした看板に記載されていた誤植である【図2】。

【図2】韓国・仁川国際空港の税関出口に設置されている案内看板
日本語:より自然な表現として"お荷物の忘れ物がないかご確認ください
簡体字中国語:请检查是否有遗漏行李.
問題の所在:
日本語の文面は、翻訳者が補足として付した「より自然な表現として"」が、現場で訳文の一部として誤って採用されてしまったものと考えられる。実務の現場では、翻訳者が付し説明や編集者へのコメントなどが、誤って本文としてレイアウト、印刷される事例も少なくない。
このようなミスは、以下のような工程を通じて回避できる:
・注釈・コメントと訳文を明確に区別するフォーマットの徹底
翻訳者は納品時に、訳文と説明やコメントなどを視覚的かつ構造的に区別することで、混同リスクを軽減できる。
・翻訳者または校閲者が最終構成(入稿データ)を確認する体制の構築
完成したレイアウトを印刷、掲出する前に、翻訳者または校閲者が確認することにより、誤挿入・誤表示を事前に発見し、修正できる。翻訳や校閲の精度だけでなく、翻訳成果物がどのように使用されるかという最終段階までの関与が、ミスのない運用にとって不可欠である。
翻訳文のチェック作業を通じて、翻訳上の問題を発見し、訳文の質を高めることを目的に、日中訳文校閲用の基本チェックポイントを補足とブラッシュアップした。以下に再掲する。
1.情報に間違いはないか
1-1.日中同形異義語の存在を確認したか
1-2.原文の漢字に引きずられた訳になっていないか
2.施設名など既存の正式な訳語に統一されているか
3.専門用語などは対訳集を参照したか
4.ネイティブから見て読みやすく自然な言い回しになっているか
(ネイティブチェエク)
4-1.現代中国語に使わなくなった単語や見慣れない表現(「『被』構文の訂正」など)はないか
4-2.口語的な表現や俗っぽい表現はないか
4-3.話し言葉として不自然な文章調や硬い表現が含まれていないか
4-4.主語の省略などのため、意味が不明瞭な点はないか
5.原文の情報以外に、中国語の簡体字使用者および台湾繁体字使用者向けの補足的な説明は必要か
6.約物(記述記号、括弧類)の使い方に間違いはないか
7.印刷前に翻訳者か校閲者が最終稿を確認したか
おわりに
本稿で提示した内容は、筆者が翻訳者・校閲者として実務に携わる中で直面した具体的な事例や課題に基づくものであり、いわば錯誤を回避するための実践的対処案の記録である。翻訳には常に文脈と訳者の判断が求められ、唯一絶対の正解があるわけではない。しかし、実務で得られた経験をこうした形で言語化し、チェックリストとして整備することによって、後任の担当者や多言語化に関心を持つ方々と知見を共有することができると考え、筆を執った次第である。今後も多言語化における実務の質を高めるため、実践に根ざした知見の蓄積と共有を継続していきたい。
参考文献
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