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鹿児島(鶴丸)城跡

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/130734
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.130734
引用表記 鹿児島県立埋蔵文化財センター 2022 『鹿児島県立埋蔵文化財センター発掘調査報告書214:鹿児島(鶴丸)城跡』鹿児島県立埋蔵文化財センター
鹿児島県立埋蔵文化財センター 2022 『鹿児島(鶴丸)城跡』鹿児島県立埋蔵文化財センター発掘調査報告書214
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書名 鹿児島(鶴丸)城跡
発行(管理)機関 鹿児島県教育委員会 - 鹿児島県
書名かな かごしま(つるまる)じょうあと
副書名 鶴丸城跡保全整備事業に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書 ; 2
巻次
シリーズ名 鹿児島県立埋蔵文化財センター発掘調査報告書
シリーズ番号 214
編著者名
編集機関
鹿児島県立埋蔵文化財センター
発行機関
鹿児島県立埋蔵文化財センター
発行年月日 20220300
作成機関ID 46000
郵便番号 8994318
電話番号 0995485811
住所 鹿児島県霧島市国分上野原縄文の森2番1号
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 鹿児島城跡
遺跡名かな かごしまじょうあと
本内順位 1
遺跡所在地 鹿児島県鹿児島市城山町ほか
所在地ふりがな かごしまけんかごしまししろやまちょうほか
市町村コード 46201
遺跡番号 201-62
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 313554
東経(世界測地系)度分秒 1303320
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 31.598333 130.555555
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20150119-20150313
20150511-20160311
20160509-20170311
20170424-20190222
20180514-20190222
20200621-20200814
調査面積(㎡)
85
302
890
1208
660
87
調査原因 鶴丸城跡保全整備事業に伴う確認調査
遺跡概要
種別
城館
時代
縄文
弥生
古墳
古代(細分不明)
中世(細分不明)
近世(細分不明)
近代(細分不明)
主な遺構
石管水道
排水溝
石列
石垣
裏 込め
坪地業
瓦溜り
池状遺構
庭園遺構
庭石
外御庭跡堀
井堰
能舞台橋掛り跡
砲弾・銃弾痕
鋳鉄管
第 七高等学校造士館プール跡
主な遺物
縄文土器
成川式土器
白磁
青磁
青花
瓦(軒丸・軒平・丸・平・軒桟・桟・鬼・ 鯱・棟込・輪違い・海鼠壁・棟・塀・ 鳥伏間・陶器・朝鮮系瓦)
染付(肥前, 肥前系,薩摩)
青花(中国)
陶器(薩 摩・肥前・筑前・肥後・琉球・関西系・ ドイツ)
土器
土製品(鞴羽口・坩堝等)
石製品(硯)
木製品(鏝状木製品,杭等)
金属製品(釘・古銭)
瓦(軒桟・桟・軒丸・軒平・丸・平)
石製品(硯)
金属製品(釘・ 鉛玉・薬莢・古銭)
骨製品(歯ブラシ・櫛)
ガラス製品(薬瓶・インク瓶・注射器等)
特記事項 (近世)
城内の水利施設を多く確認。能舞台の橋掛り跡を確認。

(近・現代)
明治10(1877)年関係の遺物を確認。
要約  鹿児島県立埋蔵文化財センター発掘調査報告書城跡は慶長6(1601)年頃に薩摩藩初代藩主島津家久により築城された館づくりの近世城郭である。別名鶴丸城跡とも呼ばれ,築城以降,度重なる大火による焼失や自然災害による建物,石垣の等崩落,修復を繰り返し,現在は一部の石垣と堀,橋が残されている。本事業における発掘調査では,近世城郭を構成する遺構として,石管水道,排水溝,井堰,堀等の水利遺構,石列,石垣,裏込め等の石垣関連以降,坪地業や布地業,瓦溜りといった建物関連遺構,池状遺構,庭石といった庭園遺構,能舞台橋掛り跡を確認した。遺物は,多量の瓦を中心に他地域からの搬入品を含めた陶磁器,石製品,金属製品,木製品が出土した。特に瓦は近代までに及ぶ多種多様な種類の瓦が出土している。また,明治34(1834)年に建てられた官立第七高等学校造士館や戦後の鹿児島大学等に関連する遺構・遺物も確認された。さらに,エンフィールド銃の銃弾等,明治10(1877)年の西南戦争関連の遺物も出土している。
 本書では,特に本丸跡を中心としたこれまでの発掘調査成果と本事業で確認された建物遺構や本丸全体の水利施設,能舞台跡の位置づけ,出土した陶磁器及び瓦の分類や時代ごとの変遷を明らかにした。文献・絵図・古写真等と発掘調査の成果が整合する部分もあり,南九州における近世城郭の様相や機能,変遷,社会情勢の一端をうかがえる資料となった。

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