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[ 講演会 ] 2024-12-14 東京都

考古学・歴史学と災害史研究ー過去を知り、未来に備えるために―

断層や噴砂、降下火山灰の堆積など、考古遺跡の発掘調査で検出される災害痕跡は、文献記録とあわせて過去の災害の規模、影響範囲を理解する上で重要な手がかりとされてきた。とくに東国の古代では、史料として伝えられる現地の直接的な記録が少ない中で、考古遺跡における災害痕跡の追及は限られた文献記録を補完する重要な役割を担っている。
科研費基盤研究(B)「考古学ビッグデータの統合と3D-GISによる古代寺院立地・造営・景観論」では、武蔵国分寺跡において蓄積されてきた考古学調査データの統合により古代寺院の造営の実態と背景を理解するための方法論確立を目指すが、考古遺跡の発掘調査記録の中に残されている社会的な営為と自然現象との関係にも注目する。その中で、典型的または直接的な災害痕跡以外の有効な示標の探究と、その定量的な評価の方法論の確立を目指している。本研究集会では、関東平野を中心とした古代災害史研究の現状を確認した上で、さらにそれを掘り下げるための研究の方向性を議論する。
主催日本学術振興会科学研究費基盤研究(B)24K00142「考古学ビッグデータの統合と3D-GISによる古代寺院立地・造営・景観論」(研究代表者:野口 淳)
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