低平な沖積地に点在する古墳時代後期の集落
尾方 禎莉
( OGATA Teiri )
新南部遺跡群と、周辺に位置する遺跡、 類似した遺跡とを比較し、低平な沖積地に点在する古墳時代後期集落の特徴を抽出した。その特徴は、第一に水害が予想される立地を採った通時代的稀観例であり、第二に須恵器模倣坏が使用される時期に営まれ、第三に住居火処の廃止方法が複数認められたことであった。このような遺跡は、現在、上記 5 遺跡しか確認されていない。