墓ノ堂古墳の検討 ―大上古墳群の盟主墳―
實盛 良彦
( Jitsumori Yoshihiko )
古谷 真人
( Furutani Masato )
墓ノ堂古墳の意義について、そして大上古墳群との関係について検討した。墓ノ堂古墳では周堤上埴輪祭祀が行われ、古墳時代後期の北・中河内随一の規模を持ち、被葬者は大上古墳群の造営集団を指導する立場にあり、河内湖等を用いた流通を広範に掌握管理していたとみられる。