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「貝田町式土器」生成論

石黒 立人
貝田町式は、西の「櫛描紋」、東の「条痕紋」とは異なる明確な地域性をもって成立し、伊勢湾岸域の弥生中期中葉を特徴づけている。それを弥生文化の3 要素になぞらえれば、東西両系に対する「独自系」となり、型式学的には「折衷型」に重点を置くことになる。今回は紋様に絞って具体的に生成過程を検討した。
 濃尾平野の朝日遺跡周辺において、中期前葉の朝日式2 期の櫛描紋要素と岩滑式3 期の条痕紋要素を中心にして、その他の要素を含めた相互影響と型式学的変異が多産される状況が生まれた。それが再編される過程の中で、直接には条痕紋系に起源をもつ「付加沈線研磨手法」が貝田町式の紋様構成を規定する形制が成立した。「付加沈線研磨手法」によって施される紋様は朝日遺跡では黒色焼成の精製土器群(各種壺と鉢等)に採用され、同時に細頸壺を除いては同種の土器が周辺地域で広く共有されることが無いという特種な状況も生まれた。よって「貝田町式」とは〈斉一性〉とはほど遠い、斑状の濃淡を内実とする型式であることがより鮮明になった。
NAID :
都道府県 : 愛知県
時代 弥生
文化財種別 考古資料
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類) 土器
学問種別 考古学
テーマ
他の電子リソース :
総覧登録日 : 2021-11-26
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この論文は下の刊行物の 37 - 50 ページ に掲載されています。

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