弥生時代および古墳時代のガラス玉の化学組成
堀木 真美子
朝日遺跡出土のガラス玉38点の蛍光X線分析を実施。弥生時代後期と古墳時代後期の間には、ガラス玉の化学組成に大きな変化が認められた。弥生時代にはK2O-SiO2系でCuによる青色の発色を施したものと、Coによる発色の2種類が存在した。烏帽子遺跡および荒山古墳の試料にみられるように、古墳時代後期の試料ではNa2O-CaO-/Al2O3-CaO-/SiO2系のガラスが主流となっていたことが確認された。