初代玄々堂松本保居の銅版画
On copper-plate prints by Matsumoto Yasuoki,Gengendo Ⅰ

塚原 晃 ( Tsukahara Akira )
初代玄々堂・松本保居(1786-1867)は、幕末京都における銅版画流行の中心にいた画師として知られている。ただしその作風や技法については平凡なものに終始していたという酷評がこれまで根強かったのも事実である。しかしその銅版画を子細に観察すると、ルーレット・マトワールを用いたクレヨン法、アクアチントといった、これまで例のない技法が駆使されている。保居の最盛期である天保年間の京都は、まだ観光文化都市としての雰囲気が色濃く、その創作活動が受け入れられる余地が多分にあったが、幕末の動乱を迎え、その事業を引き継いだ息子・松田緑山によって玄々堂の銅版画は、技法的にも、主題的にも変質を余儀なくされていった。
塚原 晃 1999「初代玄々堂松本保居の銅版画」 『神戸市立博物館研究紀要』 https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/article/19886
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総覧登録日 : 2021-11-15
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