奈良文化財研究所 ホーム
キーワードから探す
一覧から探す
その他
おすすめ
PDFがある書誌登録数
39918 件
( 発行機関数 742 機関 )
現在の書誌登録数
132079 件
( 前年度比 + 1108 件 )
( 発行機関数 1912 機関 )
現在の遺跡抄録件数
147018 件
( 前年度比 + 1684 件 )
現在の文化財論文件数
120079 件
( 前年度比 + 1025 件 )
現在の文化財動画件数
1258 件
( 前年度比 + 69 件 )
( 登録機関数 113 機関 )
文化財イベント件数
1147 件
( 前年度比 + 95 件 )
※過去開催分含む

小豆島における採石方法

福家 恭 ( Fuke Takashi )
小豆島は火山岩帯で構成され、標高400m 前後より下部には花崗岩類がひろがる。谷筋には扇状地形の平野を形成する一方、海岸付近は花崗岩類の断崖地形が露呈する所が多い。
 小豆島の石丁場の分布を見ると、全て海岸付近に立地し、限定された場所に配置されていることがわかる。これは採石地の選定における条件があったことを示唆している。石丁場の位置と村の所在を比較してもわかるように、小豆島における採石地の選定には、①花崗岩が海岸まで張り出し、種石などが豊富であること、②上陸・船積みが容易な浜(湾状の地形)が近くにあること、③村(集落)に隣接していること、④他の大名家の採石地とある程度距離をおくことなどの条件が想定される。
 では、これらの条件のもとで選定された小豆島の石丁場の構造はどうか。石丁場の構造は、石材を切り出すセクション、その石材を運び出すセクション、それらを管理し、船積みするセクションに大分される。しかし、各セクション単位ではなく、採石から船積みまでの一連の工程を運営するものが石丁場であり、一体的・総合的に捉える必要があろう。
 小豆島の石丁場では、近世初期段階に藤堂家、黒田家、加藤家、細川家、中川家、田中家などの諸大名家がある程度距離をおいて単独で採石を行っている。これが要因か、適した石材の分布が要因かを判別することは難しいが、石丁場の構造には若干の差異が見られる。
NAID :
都道府県 : 香川県
時代 江戸
文化財種別 史跡
遺物(材質分類) 石製品
学問種別 考古学
テーマ 技法・技術
他の電子リソース :
総覧登録日 : 2021-06-17
wikipedia 出典テンプレート : {{Citation ... 開く
wikipedia 出典テンプレート : {{Citation|first=恭|last=福家|contribution=小豆島における採石方法|title=東瀬戸内海島嶼部における大坂城築城石丁場と石材輸送水運に関する研究|date=2019-03-31|url=https://sitereports.nabunken.go.jp/49546|location=香川県さぬき市志度1314-1|ncid=BB28063336|doi=10.24484/sitereports.49546}} 閉じる
このエントリーをはてなブックマークに追加

この論文は下の刊行物の 49 - 51 ページ に掲載されています。

収録刊行物

内容が似ている論文

現在メンテナンス中です。