米山(2)遺跡出土の烏帽子について
A study about the Eboshi excavated from Yoneyama №2 site in Aomori city.
木村 恵理
( KIMURA Eri )
米山(2)遺跡出土の烏帽子は和紙を芯として2種類の布を重ね、顔料等を含まない漆を塗布する構造であることが明らかとなった。また、布で補修したと推測される痕跡が確認されたことは貴重である。今後の課題としては、米山(2)遺跡において烏帽子が出土した意義について、出土遺構や他の遺物との総合的な検討が挙げられる。