静岡県富士市破魔射場遺跡出土の黒曜岩製尖頭器
村井 咲月
( MURAI Satsuki )
本稿では、肉眼による石器熟覧と金属顕微鏡によるガルウィングと被熱痕跡の観察から、破魔射場遺跡(静岡県富士市)出土の尖頭器の変形の過程の解明を試みた。その結果、本資料の製作から使用、廃棄までの道程を明瞭に認識できた。資料の観察というシンプルな方法が、今後も考古資料の理解に大いに有効であることを示せた。
村井咲月 2025「静岡県富士市破魔射場遺跡出土の黒曜岩製尖頭器」 『富士市内遺跡発掘調査報告書』富士市埋蔵文化財調査報告
https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/article/126856
