鞠智城跡深迫門の土塁構造と構築技術
宮崎 敬士
深迫門跡は、鞠智城跡の城域の南を限る外郭線が、その東端で北に向きを変える地点に位置し、城域の南東隅に所在する。深迫門跡における発掘調査は、これまで昭和 42年度の第1次調査から令和4年度の第37次調査まで7次にわたって実施してきた。「⾧者どんの的石」と呼びならわされてきた門礎石のほか、版築土塁やそれに伴う柱穴や石列等を確認している。城門の
原位置は確認されていない。谷部両側の城壁が版築土塁で構築され、その柱穴等が確認されている。
原位置は確認されていない。谷部両側の城壁が版築土塁で構築され、その柱穴等が確認されている。