富士山南麓地域出土の石錘に関する一考察
古瀬 岳洋
( FURUSE Takehiro )
縄文時代における富士山南麓地域の石錘は、水域に近い立地の遺跡から出土すること、打欠石錘が多く重量分布的に110gより軽いものが多数であり漁撈用錘としての活用が想定できること、前期頃には打欠石錘が支配的であり中期から後期にかけて切目石錘が出現し、石器組成が変化することを確認した。