URL |
https://sitereports.nabunken.go.jp/97256
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DOI 二次元コード |
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DOI |
http://doi.org/10.24484/sitereports.97256
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引用表記 |
青森県つがる市教育委員会編 2019 『つがる市遺跡調査報告書 11:史跡亀ヶ岡石器時代遺跡総括報告書』青森県つがる市教育委員会
|
青森県つがる市教育委員会編 2019 『史跡亀ヶ岡石器時代遺跡総括報告書』つがる市遺跡調査報告書 11
|
wikipedia 出典テンプレート :
{{Cite book|和書|first=智治|last=羽石|first2=和宏|last2=堀内|first3=奈央子|last3=木戸|first4=和樹|last4=小林|first5=忠史|last5=佐野|title=史跡亀ヶ岡石器時代遺跡総括報告書|origdate=2019-06-28|date=2019-06-28|url=https://sitereports.nabunken.go.jp/97256|location=青森県つがる市木造若緑52|ncid=BB28671003|doi=10.24484/sitereports.97256|series=つがる市遺跡調査報告書 |volume=11}}
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ファイル |
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書名 |
史跡亀ヶ岡石器時代遺跡総括報告書 |
発行(管理)機関 |
つがる市
- 青森県
|
書名かな |
しせき かめがおか せっき じだい いせき そうかつ ほうこくしょ |
副書名 |
|
巻次 |
|
シリーズ名 |
つがる市遺跡調査報告書 |
シリーズ番号 |
11 |
編著者名 |
|
編集機関 |
青森県つがる市教育委員会編
|
発行機関 |
青森県つがる市教育委員会
|
発行年月日 |
20190628 |
作成機関ID |
02209 |
郵便番号 |
0383138 |
電話番号 |
0173491194 |
住所 |
青森県つがる市木造若緑52 |
報告書種別 |
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
|
資料タイプ |
Research Paper |
発掘調査報告 |
掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象) |
所蔵大学(NCID) |
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JP番号 |
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他の電子リソース |
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備考 |
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所収論文 |
タイトル |
遺構出土炭化物の放射性炭素年代測定 |
英語タイトル |
|
著者 |
株式会社加速器分析研究所
|
ページ範囲 |
256 - 260
|
NAID |
|
都道府県 |
青森県
|
時代 |
縄文
|
文化財種別 |
史跡
考古資料
|
遺跡種別 |
集落
墓
|
遺物(材質分類) |
その他
|
学問種別 |
考古学
文化財科学
|
テーマ |
年代特定
|
他の電子リソース |
|
引用表記 |
wikipedia 出典テンプレート :
{{Citation|first=|last=株式会社加速器分析研究所|contribution=遺構出土炭化物の放射性炭素年代測定|title=史跡亀ヶ岡石器時代遺跡総括報告書|date=2019-06-28|url=https://sitereports.nabunken.go.jp/97256|location=青森県つがる市木造若緑52|ncid=BB28671003|doi=10.24484/sitereports.97256|series=つがる市遺跡調査報告書 |volume=11}}
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|
抄録(内容要約) |
|
タイトル |
土坑墓出土赤色顔料の成分分析 |
英語タイトル |
|
著者 |
パリノ・サーヴェイ株式会社
|
ページ範囲 |
261 - 265
|
NAID |
|
都道府県 |
青森県
|
時代 |
縄文
|
文化財種別 |
史跡
考古資料
|
遺跡種別 |
集落
墓
|
遺物(材質分類) |
その他
|
学問種別 |
考古学
文化財科学
|
テーマ |
素材分析
|
他の電子リソース |
|
引用表記 |
wikipedia 出典テンプレート :
{{Citation|first=|last=パリノ・サーヴェイ株式会社|contribution=土坑墓出土赤色顔料の成分分析|title=史跡亀ヶ岡石器時代遺跡総括報告書|date=2019-06-28|url=https://sitereports.nabunken.go.jp/97256|location=青森県つがる市木造若緑52|ncid=BB28671003|doi=10.24484/sitereports.97256|series=つがる市遺跡調査報告書 |volume=11}}
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|
抄録(内容要約) |
|
タイトル |
漆塗り土器の科学分析 |
英語タイトル |
|
著者 |
𠮷田 邦夫
宮腰 哲雄
本多 貴之
河西 学
|
ページ範囲 |
266 - 280
|
NAID |
|
都道府県 |
青森県
|
時代 |
縄文
|
文化財種別 |
考古資料
|
遺跡種別 |
集落
墓
|
遺物(材質分類) |
土器
|
学問種別 |
考古学
文化財科学
|
テーマ |
技法・技術
|
他の電子リソース |
|
引用表記 |
wikipedia 出典テンプレート :
{{Citation|first=邦夫|last=𠮷田|first2=哲雄|last2=宮腰|first3=貴之|last3=本多|first4=学|last4=河西|contribution=漆塗り土器の科学分析|title=史跡亀ヶ岡石器時代遺跡総括報告書|date=2019-06-28|url=https://sitereports.nabunken.go.jp/97256|location=青森県つがる市木造若緑52|ncid=BB28671003|doi=10.24484/sitereports.97256|series=つがる市遺跡調査報告書 |volume=11}}
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|
抄録(内容要約) |
|
タイトル |
黒曜石製遺物の蛍光X線分析 |
英語タイトル |
|
著者 |
明治大学文化財研究施設
|
ページ範囲 |
281 - 289
|
NAID |
|
都道府県 |
青森県
|
時代 |
縄文
|
文化財種別 |
史跡
考古資料
|
遺跡種別 |
集落
墓
|
遺物(材質分類) |
石器
|
学問種別 |
考古学
文化財科学
|
テーマ |
素材分析
|
他の電子リソース |
|
引用表記 |
wikipedia 出典テンプレート :
{{Citation|first=|last=明治大学文化財研究施設|contribution=黒曜石製遺物の蛍光X線分析|title=史跡亀ヶ岡石器時代遺跡総括報告書|date=2019-06-28|url=https://sitereports.nabunken.go.jp/97256|location=青森県つがる市木造若緑52|ncid=BB28671003|doi=10.24484/sitereports.97256|series=つがる市遺跡調査報告書 |volume=11}}
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|
抄録(内容要約) |
|
タイトル |
亀ヶ岡遺跡における植物資源利用 |
英語タイトル |
|
著者 |
植月 学
|
ページ範囲 |
290 - 297
|
NAID |
|
都道府県 |
青森県
|
時代 |
縄文
|
文化財種別 |
史跡
考古資料
|
遺跡種別 |
集落
墓
|
遺物(材質分類) |
自然物
その他
|
学問種別 |
考古学
文化財科学
|
テーマ |
技法・技術
|
他の電子リソース |
|
引用表記 |
wikipedia 出典テンプレート :
{{Citation|first=学|last=植月|contribution=亀ヶ岡遺跡における植物資源利用|title=史跡亀ヶ岡石器時代遺跡総括報告書|date=2019-06-28|url=https://sitereports.nabunken.go.jp/97256|location=青森県つがる市木造若緑52|ncid=BB28671003|doi=10.24484/sitereports.97256|series=つがる市遺跡調査報告書 |volume=11}}
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|
抄録(内容要約) |
|
タイトル |
瓦偶人之図(第十九版) |
英語タイトル |
|
著者 |
佐藤 蔀
|
ページ範囲 |
335 - 336
|
NAID |
|
都道府県 |
青森県
東京都
|
時代 |
縄文
|
文化財種別 |
考古資料
|
遺跡種別 |
墓
|
遺物(材質分類) |
土製品(瓦含む)
|
学問種別 |
考古学
|
テーマ |
資料紹介
|
他の電子リソース |
|
引用表記 |
wikipedia 出典テンプレート :
{{Citation|first=蔀|last=佐藤|contribution=瓦偶人之図(第十九版)|title=史跡亀ヶ岡石器時代遺跡総括報告書|date=2019-06-28|url=https://sitereports.nabunken.go.jp/97256|location=青森県つがる市木造若緑52|ncid=BB28671003|doi=10.24484/sitereports.97256|series=つがる市遺跡調査報告書 |volume=11}}
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|
抄録(内容要約) |
初出:『東京人類学会雑誌』3巻21号、1887 |
タイトル |
瓶ヶ岡土偶図解(前号巻末ノ図ヲ見ヨ) |
英語タイトル |
|
著者 |
神田 孝平
|
ページ範囲 |
338 - 338
|
NAID |
|
都道府県 |
青森県
東京都
|
時代 |
縄文
|
文化財種別 |
|
遺跡種別 |
集落
墓
|
遺物(材質分類) |
土製品(瓦含む)
|
学問種別 |
|
テーマ |
資料紹介
|
他の電子リソース |
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引用表記 |
wikipedia 出典テンプレート :
{{Citation|first=孝平|last=神田|contribution=瓶ヶ岡土偶図解(前号巻末ノ図ヲ見ヨ)|title=史跡亀ヶ岡石器時代遺跡総括報告書|date=2019-06-28|url=https://sitereports.nabunken.go.jp/97256|location=青森県つがる市木造若緑52|ncid=BB28671003|doi=10.24484/sitereports.97256|series=つがる市遺跡調査報告書 |volume=11}}
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|
抄録(内容要約) |
初出:『東京人類学会雑誌』3巻22号、1887 |
タイトル |
陸奥亀岡探求記 |
英語タイトル |
|
著者 |
若林 勝邦
|
ページ範囲 |
339 - 341
|
NAID |
|
都道府県 |
青森県
|
時代 |
縄文
|
文化財種別 |
史跡
|
遺跡種別 |
集落
墓
|
遺物(材質分類) |
|
学問種別 |
考古学
|
テーマ |
エッセイ
その他
|
他の電子リソース |
|
引用表記 |
wikipedia 出典テンプレート :
{{Citation|first=勝邦|last=若林|contribution=陸奥亀岡探求記|title=史跡亀ヶ岡石器時代遺跡総括報告書|date=2019-06-28|url=https://sitereports.nabunken.go.jp/97256|location=青森県つがる市木造若緑52|ncid=BB28671003|doi=10.24484/sitereports.97256|series=つがる市遺跡調査報告書 |volume=11}}
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|
抄録(内容要約) |
初出:『東洋学芸雑誌』97号、1889 |
タイトル |
陸奥亀ヶ岡石器時代遺跡地勢地質及び発見品 |
英語タイトル |
|
著者 |
佐藤 傳藏
|
ページ範囲 |
342 - 365
|
NAID |
|
都道府県 |
青森県
|
時代 |
縄文
|
文化財種別 |
史跡
|
遺跡種別 |
集落
墓
|
遺物(材質分類) |
|
学問種別 |
考古学
人類学
地質学
|
テーマ |
|
他の電子リソース |
|
引用表記 |
wikipedia 出典テンプレート :
{{Citation|first=傳藏|last=佐藤|contribution=陸奥亀ヶ岡石器時代遺跡地勢地質及び発見品|title=史跡亀ヶ岡石器時代遺跡総括報告書|date=2019-06-28|url=https://sitereports.nabunken.go.jp/97256|location=青森県つがる市木造若緑52|ncid=BB28671003|doi=10.24484/sitereports.97256|series=つがる市遺跡調査報告書 |volume=11}}
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|
抄録(内容要約) |
|
タイトル |
縄文後期・晩期の低湿地遺跡と環境復元 |
英語タイトル |
|
著者 |
市原 壽文
山内 文
井関 弘太郎
那須 孝悌
加藤 芳朗
金子 浩昌
|
ページ範囲 |
366 - 372
|
NAID |
|
都道府県 |
青森県
|
時代 |
縄文
|
文化財種別 |
史跡
考古資料
|
遺跡種別 |
集落
墓
|
遺物(材質分類) |
|
学問種別 |
考古学
文化財科学
地質学
|
テーマ |
|
他の電子リソース |
|
引用表記 |
wikipedia 出典テンプレート :
{{Citation|first=壽文|last=市原|first2=文|last2=山内|first3=弘太郎|last3=井関|first4=孝悌|last4=那須|first5=芳朗|last5=加藤|first6=浩昌|last6=金子|contribution=縄文後期・晩期の低湿地遺跡と環境復元|title=史跡亀ヶ岡石器時代遺跡総括報告書|date=2019-06-28|url=https://sitereports.nabunken.go.jp/97256|location=青森県つがる市木造若緑52|ncid=BB28671003|doi=10.24484/sitereports.97256|series=つがる市遺跡調査報告書 |volume=11}}
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|
抄録(内容要約) |
初出:『自然科学の手法による遺跡・古文化財等の研究』文部省科学研究費特定研究、1980 |
タイトル |
縄文後期・晩期低湿性遺跡における古植生の復元 |
英語タイトル |
|
著者 |
那須 孝悌
山内 文
|
ページ範囲 |
370 - 372
|
NAID |
|
都道府県 |
青森県
|
時代 |
縄文
|
文化財種別 |
史跡
|
遺跡種別 |
集落
墓
|
遺物(材質分類) |
|
学問種別 |
考古学
文化財科学
地質学
|
テーマ |
|
他の電子リソース |
|
引用表記 |
wikipedia 出典テンプレート :
{{Citation|first=孝悌|last=那須|first2=文|last2=山内|contribution=縄文後期・晩期低湿性遺跡における古植生の復元|title=史跡亀ヶ岡石器時代遺跡総括報告書|date=2019-06-28|url=https://sitereports.nabunken.go.jp/97256|location=青森県つがる市木造若緑52|ncid=BB28671003|doi=10.24484/sitereports.97256|series=つがる市遺跡調査報告書 |volume=11}}
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|
抄録(内容要約) |
初出:『自然科学の手法による遺跡・古文化財等の研究』1980 |
タイトル |
縄文後・晩期における低湿性遺跡の特殊性に関する研究 |
英語タイトル |
|
著者 |
市原 壽文
井関 弘太郎
加藤 芳朗
金子 浩昌
那須 孝悌
山内 文
日浦 勇
宮武 勇夫
長谷川 康雄
|
ページ範囲 |
373 - 378
|
NAID |
|
都道府県 |
青森県
|
時代 |
縄文
|
文化財種別 |
史跡
|
遺跡種別 |
集落
墓
|
遺物(材質分類) |
|
学問種別 |
考古学
文化財科学
地質学
|
テーマ |
|
他の電子リソース |
|
引用表記 |
wikipedia 出典テンプレート :
{{Citation|first=壽文|last=市原|first2=弘太郎|last2=井関|first3=芳朗|last3=加藤|first4=浩昌|last4=金子|first5=孝悌|last5=那須|first6=文|last6=山内|first7=勇|last7=日浦|first8=勇夫|last8=宮武|first9=康雄|last9=長谷川|contribution=縄文後・晩期における低湿性遺跡の特殊性に関する研究|title=史跡亀ヶ岡石器時代遺跡総括報告書|date=2019-06-28|url=https://sitereports.nabunken.go.jp/97256|location=青森県つがる市木造若緑52|ncid=BB28671003|doi=10.24484/sitereports.97256|series=つがる市遺跡調査報告書 |volume=11}}
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抄録(内容要約) |
初出:古文化財編集委員会編『古文化財の自然科学的研究』1984 |
タイトル |
田小屋野貝塚の重要性 |
英語タイトル |
|
著者 |
斉藤 慶吏
|
ページ範囲 |
439 - 443
|
NAID |
|
都道府県 |
青森県
|
時代 |
縄文
|
文化財種別 |
史跡
|
遺跡種別 |
集落
貝塚
|
遺物(材質分類) |
自然物
その他
|
学問種別 |
考古学
文化財科学
その他
|
テーマ |
|
他の電子リソース |
|
引用表記 |
wikipedia 出典テンプレート :
{{Citation|first=慶吏|last=斉藤|contribution=田小屋野貝塚の重要性|title=史跡亀ヶ岡石器時代遺跡総括報告書|date=2019-06-28|url=https://sitereports.nabunken.go.jp/97256|location=青森県つがる市木造若緑52|ncid=BB28671003|doi=10.24484/sitereports.97256|series=つがる市遺跡調査報告書 |volume=11}}
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|
抄録(内容要約) |
|
|
所収遺跡 |
遺跡名 |
亀ヶ岡遺跡 |
遺跡名かな |
かめがおかいせき |
本内順位 |
|
遺跡所在地 |
青森県つがる市木造亀ヶ岡亀山93ほか |
所在地ふりがな |
あおもりけんつがるしきづくりかめがおかかめやま93ほか |
市町村コード |
02209 |
遺跡番号 |
209002 |
北緯(日本測地系)度分秒 |
405253 |
東経(日本測地系)度分秒 |
1402027 |
北緯(世界測地系)度分秒 |
405303 |
東経(世界測地系)度分秒 |
1402015 |
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) |
40.884166 140.3375
|
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
|
調査期間 |
20081020-20081128
20090901-20091211
20101020-20101129
20130716-20131206
20140609-20141107
20150701-20151019
20160901-20161121
20170703-20171130
|
調査面積(㎡) |
120
100
60
220
214
253
273
295
|
調査原因 |
開発対応試掘および史跡内・隣接地の内容確認調査 |
遺跡概要 |
種別 |
集落
|
時代 |
縄文
弥生
|
主な遺構 |
竪穴建物跡
竪穴状遺構
フラスコ状土坑
土坑墓
土坑・ピット
埋設土器
焼土遺構
溝跡
|
主な遺物 |
円筒下層式土器
円筒上層式土器
石器
縄文中期後葉土器
縄文後期初頭~前葉土器
後期中葉~後葉土器
晩期土器
土製品
石製品
骨角器
植物性遺物
|
特記事項 |
|
|
|
要約 |
1.本報告書は、亀ヶ岡遺跡のこれまでの調査成果をまとめた総括報告書である。あわせて、過去の重要な関連文献を巻末資料として再録した。 2. 亀ヶ岡遺跡は、精製土器や土偶が多数出土することで江戸時代より知られた遺跡である。その豊富な出土資料は基準資料として位置づけられ、明治期以降の日本近代考古学の発達に重要な役割を果たした。 3.亀ヶ岡遺跡は津軽半島西海岸を南北に延びる屏風山砂丘地に位置し、遺跡範囲は砂丘地東端部の丘陵上とその南北の低湿地に及ぶ。縄文時代前期末葉~弥生時代前期にかけての複合遺跡であり、特に縄文時代晩期に遺構検出数と遺物量が増大することが判明した。 4.南北の低湿地は、明治期以降多くの研究機関や研究者による発掘調査が実施され、大型遮光器土偶(重要文化財)や漆塗り土器、籃胎漆器、骨角器など亀ヶ岡遺跡を代表する多くの遺物が出土した。低湿地ではあわせて、古環境調査が繰り返し実施され、長期間に及ぶ遺跡周辺の環境変遷が明らかにされた。 5.丘陵上の北側および南側縁辺部では、多数の重複する土坑墓群が検出され、縄文時代晩期前葉~中葉頃に墓域が広域に形成されたことが判明した。同時期の竪穴建物跡は遺跡北西端部で1軒確認されたにすぎず、これまでの調査結果からは居住域が不明瞭である。 6.丘陵上の土坑墓群と、低湿地の広域におよぶ遺物包含層は、いずれも縄文時代晩期前葉~中葉頃に形成された。墓域の形成および拡張に伴い生じた廃土や遺物の廃棄行為、さらには祭祀行為が低湿地の遺物包含層の形成に大きく関与したと考えられた。 7.亀ヶ岡遺跡では在地の緑色珪質凝灰岩を用いた玉製作が盛んに行なわれた。玉類の一部は土坑墓からも出土し、埋葬時の副葬品と考えられた。 8. 花粉分析の結果、縄文時代晩期に入るとブナ・コナラ・クリ・トチノキ等が増加することが判明しており、遺跡周辺ではこの時期に植生の改変や有用植物の管理が進んだと考えられた。また、漆関連資料のSr同位体分析の結果、遺跡周辺で漆の採取が行なわれたと考えられた。 9. 動物遺存体の分析の結果、縄文時代晩期には、シカ・イノシシ等の陸獣、アホウドリ・ガン類等の大型水鳥類、アシカ類・オットセイ等の海獣が主要な狩猟対象であったと考えられた。開窩式離頭銛や逆刺のついた銛、出来島産黒曜石が出土していることからも、遺跡から5㎞ほど離れた津軽半島西海岸付近までを含む活動領域が推察された。
|