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安良遺跡

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/72365
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.72365
引用表記 公益財団法人鹿児島県文化振興財団埋蔵文化財調査センター 2020 『公益財団法人鹿児島県文化振興財団埋蔵文化財調査センター発掘調査報告書34:安良遺跡』鹿児島県教育委員会他
公益財団法人鹿児島県文化振興財団埋蔵文化財調査センター 2020 『安良遺跡』公益財団法人鹿児島県文化振興財団埋蔵文化財調査センター発掘調査報告書34
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wikipedia 出典テンプレート : {{Cite book|和書|first=真|last=上床|first2=裕人|last2=小田|title=安良遺跡|origdate=2020-03|date=2020-03|url=https://sitereports.nabunken.go.jp/72365|location=鹿児島県霧島市国分上野原縄文の森2番1号|ncid=BB30530682|doi=10.24484/sitereports.72365|series=公益財団法人鹿児島県文化振興財団埋蔵文化財調査センター発掘調査報告書|volume=34}} 閉じる
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書名 安良遺跡
発行(管理)機関 鹿児島県教育委員会 - 鹿児島県
書名かな やすらいせき
副書名 東九州自動車道建設(志布志IC〜鹿屋串良JCT間)に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書
巻次
シリーズ名 公益財団法人鹿児島県文化振興財団埋蔵文化財調査センター発掘調査報告書
シリーズ番号 34
編著者名
編集機関
公益財団法人鹿児島県文化振興財団埋蔵文化財調査センター
発行機関
鹿児島県教育委員会
公益財団法人鹿児島県文化振興財団埋蔵文化財調査センター
発行年月日 20200300
作成機関ID
郵便番号 8994318
電話番号 0995700574
住所 鹿児島県霧島市国分上野原縄文の森2番1号
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 安良遺跡
遺跡名かな やすらいせき
本内順位
遺跡所在地 鹿児島県志布志市志布志町安楽
所在地ふりがな かごしまけんしぶしししぶしちょうあざあんらく
市町村コード 46221
遺跡番号 221-192
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 312828
東経(世界測地系)度分秒 1310431
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 31.474444 131.075277
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20130801-20130905
20161024-20170307
20170509-20171030
調査面積(㎡)
3155
7385
調査原因 東九州自動車道建設(志布志IC~鹿屋串良JCT間)に伴う発掘調査
遺跡概要
種別
集落
散布地
時代
縄文
弥生
古墳
古代(細分不明)
近世(細分不明)
主な遺構
土坑
溝状遺構
地下式横穴墓
堀立柱建物跡
竪穴建物跡
柱穴多数
帯状硬化面
礫集積遺構
主な遺物
前平式土器
小牧3Aタイプ
轟A式土器
大平式土器
阿高式土器
丸尾式土器
西平系土器
組織痕土器
打製石鏃
スクレイパー
打席石斧
石製垂飾品
入来Ⅱ式土器
山ノ口Ⅱ式土器
磨製石鏃
笹貫式土器
須恵器
鉄器
土師器
国産陶器
輸入陶磁器
滑石製石鍋
鉄関連遺物
炭化モモ種核
炭化ご飯塊
炭化モミ塊
元豊通寶
元祐通寶
皇宋通寶
熈寧元寶
薩摩焼
肥前系陶器
寛永通宝
鉄製品
特記事項 中世
①帯状硬化面の埋土に紫コラ含む
②県内最古の炭化ご飯塊
要約  安良遺跡は,安楽川(日南山地【都城市】が源流で,曽於市末吉町を経て志布志市志布志町安楽で志布志湾に注ぐ河川)左岸の標高約30mの河岸段丘上に位置する,縄文時代~近世の複合遺跡である。
 縄文時代の集石,縄文時代後期の土坑・土器,弥生時代中期の土坑,古墳時代の笹貫式新段階の土器を伴う地下式横穴墓・溝状遺構,古代の紫コラ(開聞岳起源)が堆積した帯状硬化面,中世の掘立柱建物跡・竪穴建物跡・土坑,近世の帯状硬化面・土坑などの成果が注目される。
 古墳時代の溝状遺構からまとまって出土した土器は後期(6世紀中頃~7世紀中頃)のものである。出土遺物の中には,日向系の影響が色濃いものや特徴的な須恵器・鉄器なども一定量入っており,当該時期の様相を考える際に重要な好資料である。
 中世については,前半(12世紀~13世紀後半頃)の遺物(白磁玉縁碗・竜泉窯系青磁鎬連弁文碗・東播系須恵器・常滑産陶器含む)が多く出土している。この中で,瓦器・関西系土製煮炊具などは広域流通品ではないので,本遺跡が拠点的性格をもつ可能性を示唆する。また,炭化ご飯
塊は中世前半期(鎌倉時代)のものであり,県内最古の出土例である。
これらは,当地における人々の生活の在り方,交易や交流を考える上で,きわめて重要な資料である。

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