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発茶沢⑴遺跡

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/62835
引用表記 青森県埋蔵文化財調査センター 1988 『青森県埋蔵文化財調査報告書116:発茶沢⑴遺跡』青森県教育委員会
青森県埋蔵文化財調査センター 1988 『発茶沢⑴遺跡』青森県埋蔵文化財調査報告書116
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ファイル
書名 発茶沢⑴遺跡
発行(管理)機関 青森県埋蔵文化財調査センター - 青森県
書名かな はっちゃざわ⑴いせき
副書名 むつ小川原開発事業に係る埋蔵文化財発掘調査報告書
巻次
シリーズ名 青森県埋蔵文化財調査報告書
シリーズ番号 116
編著者名
編集機関
青森県埋蔵文化財調査センター
発行機関
青森県教育委員会
発行年月日 19880331
作成機関ID 022012
郵便番号 0300042
電話番号 0177885701
住所 青森市大字新城字天田内152-15
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 発茶沢⑴遺跡
遺跡名かな はっちゃざわかっこいちいせき
本内順位
遺跡所在地 上北郡六ヶ所村大字鷹架字発茶沢2-32他
所在地ふりがな かみきたぐんろっかしょむらおおあざたかほこあざはっちゃざわ2-32ほか
市町村コード 02411
遺跡番号 411039
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 405642
東経(世界測地系)度分秒 1412106
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 40.944999 141.351666
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
19860422-19861031
調査面積(㎡)
10000
調査原因 むつ小川原開発事業
遺跡概要
種別
その他
時代
縄文
主な遺構
溝状ピット36
主な遺物
土器(草創期~後期)
石器
特記事項 県内で初めて隆起線文土器が出土した。
種別
集落
時代
平安
主な遺構
竪穴住居跡 3
主な遺物
土師器
須恵器
製塩土器
土製品(土錘・羽口)
炭化米
種子
特記事項
種別
不明
時代
不明
主な遺構
土壙 2
焼土 4
主な遺物
特記事項
要約  本遺跡は尾駮沼と鷹架沼とに狭まれたほぼ平坦な台地上にある。これまで数回の試掘及び発掘調査が実施されており、旧石器時代から縄文時代、弥生時代さらには平安時代まで長期間にわたって営まれた複合遺跡であることが明らかになっている。今回の調査は昭和55年度の発掘調査区の「B地区」の西側と「C地区」の北側にあたる。
 今回の調査で検出した遺構は、竪穴住居跡3軒(平安時代)、土壙2基、焼土9基、溝状ピット36基で、出土した遺物は、縄文時代草創期~後期の土器・石器、平安時代の土師器・須恵器・製塩土器・土製品(土錘・羽口)・炭化米・種子等である。
本遺跡で出土した縄文時代草創期の隆起線文土器は県内で初めての事例である。
 平安時代の土師器は、10世紀後半~11世紀初頭のものと思われる。第2号竪穴住居跡から出土した土錘は県内でも初めての事例で、釣糸につけるオモリと考えた。また同じ竪穴住居跡から出土した炭化米とトチノキの種子も出土した。炭化米の鑑定結果では、「他地域の出土米と比較して、著しく小つぶであり、種類が異なるだけでなく、生産環境が厳しく、低温等で障害を受け籾殻が短小化したのと登熟不良とが重なって米粒が小型化したもの」と推測されている。当地域が、現代においてもヤマセの厳しい環境にあることを考え合せると、ともに出土したトチノキの種子と共に、当時の食料資源を知る上で貴重な資料となるであろう。

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