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熊沢溜池遺跡・上野遺跡3・郷山前村元遺跡

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/54456
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.54456
引用表記 青森県埋蔵文化財調査センター 2018 『青森県埋蔵文化財調査報告書591:熊沢溜池遺跡・上野遺跡3・郷山前村元遺跡』青森県教育委員会
青森県埋蔵文化財調査センター 2018 『熊沢溜池遺跡・上野遺跡3・郷山前村元遺跡』青森県埋蔵文化財調査報告書591
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書名 熊沢溜池遺跡・上野遺跡3・郷山前村元遺跡
発行(管理)機関 青森県埋蔵文化財調査センター - 青森県
書名かな くまさわためいけいせき・うえのいせき3・ごうさんまえむらもといせき
副書名 県道常海橋銀線道路改築事業に伴う遺跡発掘調査報告
巻次
シリーズ名 青森県埋蔵文化財調査報告書
シリーズ番号 591
編著者名
編集機関
青森県埋蔵文化財調査センター
発行機関
青森県教育委員会
発行年月日 20180323
作成機関ID 022012
郵便番号 0380042
電話番号 0177885701
住所 青森県青森市大字新城字天田内152-15
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 熊沢溜池遺跡
遺跡名かな くまさわためいけいせき
本内順位
遺跡所在地 青森県青森市浪岡大字吉野田字熊沢地内
所在地ふりがな あおもりけんあおもりしなみおかおおあざよしのだあざくまさわちない
市町村コード 02201
遺跡番号 201336
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 404301.92
東経(世界測地系)度分秒 1403328.08
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 40.7172 140.5578
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20150804-20151028
20160419-20161026
調査面積(㎡)
4400
調査原因 道路改築事業に伴う記録保存調査
遺跡概要
種別
散布地
時代
縄文
主な遺構
主な遺物
縄文土器
石器
特記事項 縄文時代の散布地を検出した。
種別
集落
時代
平安
主な遺構
竪穴建物跡25
塀跡4
掘立柱建物跡4
溝跡25
土坑37
井戸跡2
柱穴88
主な遺物
土師器
須恵器
石器(砥石・台石・敲石)
土製品(土玉・土鈴・紡錘車・ 羽口等)
木製品
鉄製品
製塩土器
炉壁・焼成粘土塊
特記事項 平安時代の集落跡を検出した。
種別
散布地
時代
江戸
主な遺構
主な遺物
陶磁器
特記事項
遺跡名 上野遺跡
遺跡名かな うえのいせき
本内順位 2
遺跡所在地 青森県青森市浪岡大字郷山前字上野地内
所在地ふりがな あおもりけんあおもりしなみおかおおあざごうさんまえあざうえのちない
市町村コード 02201
遺跡番号 201338
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 404253.64
東経(世界測地系)度分秒 1403316.20
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 40.7149 140.5545
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20160419-20161026
調査面積(㎡)
2200
調査原因 道路改築事業に伴う記録保存調査
遺跡概要
種別
集落
時代
縄文
主な遺構
竪穴建物跡3
掘立柱建物跡2
主な遺物
縄文土器
石器
特記事項 縄文時代の集落跡を検出した。
種別
集落
時代
平安
主な遺構
竪穴建物跡2
溝跡3
円形周溝1
土坑10
柱穴12
主な遺物
土師器
須恵器
石器(砥石・金床石)
土製品(土玉・紡錘車・羽口 等)
鉄製品
製塩土器
特記事項 平安時代の集落跡を検出した。
種別
散布地
時代
不明
主な遺構
主な遺物
ガラス製品
特記事項
遺跡名 郷山前村元遺跡
遺跡名かな ごうさんまえむらもといせき
本内順位
遺跡所在地 青森県青森市浪岡大字郷山前字村元地内
所在地ふりがな あおもりけんあおもりしなみおかおおあざごうさんまえあざむらもとちない
市町村コード 02201
遺跡番号 201398
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 404250.04
東経(世界測地系)度分秒 1403310.08
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 40.7139 140.5528
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20160419-20161026
調査面積(㎡)
2600
調査原因 道路改築事業に伴う記録保存調査
遺跡概要
種別
散布地
時代
縄文
主な遺構
主な遺物
縄文土器
特記事項 縄文時代の散布地を検出した。
種別
集落
時代
平安
主な遺構
円形周溝3
溝跡16
土坑2
主な遺物
土師器
須恵器
土製品(羽口)
鉄製品
炭化種実塊
特記事項 平安時代の集落跡を検出した。
要約  熊沢溜池遺跡は白頭山苫小牧火山灰降下以後を中心とする平安時代の集落跡である。外周溝をもつ竪穴建物跡が確認され、溝で区画された集落の様相が明らかになった。竪穴建物跡の主軸方位から、3段階の変遷が推察される。新段階のSK28からは多数の黒色処理された土師器坏が出土した。特に体部から底部にかけて破損しているものや、破片あるいは細片の出土が多い。表面が剥落していることから、故意に破壊を行い、廃棄した可能性が考えられる。また、溝跡等から精錬炉の炉壁が出土し、炉の構造を考察する上での重要な資料である。炭化穀物塊は調理方法の一端を示す資料として活用が期待される。
 上野遺跡は縄文時代と平安時代の複合遺跡である。これまでに平成18年、平成20年の2回調査が行われている。今回、縄文時代では早期・前期・中期の土器が出土した。中期の円筒上層e式期から榎林式期にかけての竪穴建物跡が検出され、浪岡地区における当該期の集落が初めて確認された。平安時代は、これまでの調査とあわせて、白頭山苫小牧火山灰降下以後を中心とする。大溝・中溝に区画された竪穴建物跡の主軸方位から、3段階の変遷が推察され、最終的に円形周溝が築かれる。
 郷山前村元遺跡からは平安時代中期の円形周溝、溝状遺構、土坑を検出した。円形周溝は白頭山苫小牧火山灰降下前後の構築・廃絶を示す。土坑からは炭化種実塊が出土した。種実塊からはキビ・アワ・イネ・アサ・ソバが確認され、当時の食生活を考察する上で重要な資料である。

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