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森後遺跡

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/25236
引用表記 (財)とちぎ生涯学習文化財団埋蔵文化財センタ− 2010 『栃木県埋蔵文化財調査報告328:森後遺跡』栃木県教育委員会他
(財)とちぎ生涯学習文化財団埋蔵文化財センタ− 2010 『森後遺跡』栃木県埋蔵文化財調査報告328
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ファイル
書名 森後遺跡
発行(管理)機関 (公財)とちぎ未来づくり財団埋蔵文化財センター - 栃木県
書名かな もりうらいせき
副書名 経営体育成基盤整備事業江川南部1地区に伴う埋蔵文化財発掘調査
巻次 2 本文編
シリーズ名 栃木県埋蔵文化財調査報告
シリーズ番号 328
編著者名
編集機関
(財)とちぎ生涯学習文化財団埋蔵文化財センタ−
発行機関
栃木県教育委員会
(財)とちぎ生涯学習文化財団
発行年月日 20100326
作成機関ID
郵便番号 329-0418
電話番号 0285-44-8441
住所 栃木県下野市紫474番地
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 森後遺跡
遺跡名かな もりうらいせき
本内順位
遺跡所在地 栃木県さくら市鹿子畑
所在地ふりがな とちぎけんさくらしかのこはた
市町村コード 09214
遺跡番号
北緯(日本測地系)度分秒 364301
東経(日本測地系)度分秒 1400347
北緯(世界測地系)度分秒
東経(世界測地系)度分秒
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 36.7201 140.0598
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20050412-20071102
調査面積(㎡)
35520
調査原因 経営体育成基盤整備事業
遺跡概要
種別
集落
官衙
時代
古墳
奈良
平安
主な遺構
竪穴117
掘立柱建物149(1区区画施設棟門含む)
掘立柱塀16(1区区画施設塀列含む)
井戸2
溝23
土坑15
円(方)形周溝遺構6
性格不明遺構4
主な遺物
土師器
須恵器
灰秞陶器
土製品(土錘・瓦塔)
石製模造品(有孔方盤)
玉作工程品
石製品(勾玉・管玉・小玉・棗玉・紡錘車・砥石・編物石)
ガラス製品(小玉)
木製品(柱根・板状木製品(木簡か?)・ヘラ状材・板材)
鉄製品(鎌・刀子・鉄斧・鉄鏃・釘・紡錘車・燧金)
銅製品(馬具か)
特記事項 古墳時代前期の竪穴建物出土玉類。古代の掘立柱塀による区画施設。古代の大型掘立柱建物群集中区2ヶ所。古代の人工的に掘削された大規模溝。「駅」「路」「家」「三宅」等の墨書土器。
種別
集落
時代
中世(細分不明)
近世(細分不明)
主な遺構
掘立柱塀1
方形竪穴遺構7
地下式坑1
獣骨埋納土坑2
墓坑5
井戸23
溝85(道路遺構含む)
土坑9
性格不明遺構2
主な遺物
陶器
磁器
土師質土器
内耳土器
土製品(人形か)
石製品(石鍋・石臼)
銅製品(煙管・古銭)
特記事項 中世薬研堀による区画施設。近世道路遺構。馬骨埋納土坑。
種別
不明
時代
近代(細分不明)
主な遺構
井戸3
溝19
土坑300
主な遺物
特記事項
種別
集落
時代
縄文
弥生
主な遺構
主な遺物
縄文土器片
弥生土器片
石器(大型尖頭器・石鏃・スクレイパー・石匙・磨製石斧・打製石斧・磨石)
特記事項
要約 [森後遺跡 要約]
 森後遺跡は、さくら市鹿子畑地内に所在し、喜連川丘陵内を南北に流れる江川左岸の低位段丘面に立地している。遺跡の南端は那須烏山市との境界に接している。遺跡の発掘調査は平成17年度から実施され、平成17年度は国道293号北側の1~3区(24,120\0)の調査、平成18・19年度には国道南側の4・5区(11,400\0)の調査が行われた。また、平成19年度には、国道293号バイパス部分の調査(6区)と同時期に行われた。調査面積は、6区(4,710\0)と併せると約40,000\0にも及ぶ大規模な調査となった。森後遺跡の遺構総数は、古墳時代前期から奈良・平安時代の竪穴建物132軒・奈良・平安時代の掘立柱建物163棟等となり、この地域では最大規模の古代の遺跡(駅戸集落、家、三宅)であることが判明した。  1区では、掘立柱塀により区画された奈良・平安時代の区画施設を確認した。施設内に、掘立柱建物と竪穴建物及び大型井戸を計画的に配置し、その周囲には排水溝が掘削されている。5区においては、奈良・平安時代の大型掘立柱建物群が集中する地区を2ヶ所確認している。さらに、人工的に掘削された大規模な溝も確認しており、調査の結果、遺跡に隣接する江川から引かれた運河の可能性が高いことが判明した。このことから、5区には、集荷に深く関連した官衙関連施設が置かれたと推測される。また、5区内では、古墳時代前期の竪穴建物がこの地域では初めて集中して確認されており、その内の1軒からは、多量の土器と混在して、玉類(勾玉・管玉・棗玉・ガラス小玉等)が多量に出土している。竪穴建物内から多量に玉類が出土することは、県内でも特異な事例と言えよう。  

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