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一般国道115号相馬福島道路遺跡発掘調査報告

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/23509
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.23509
引用表記 公益財団法人福島県文化振興財団 遺跡調査部 2016 『福島県文化財調査報告書509:一般国道115号相馬福島道路遺跡発掘調査報告』福島県教育委員会他
公益財団法人福島県文化振興財団 遺跡調査部 2016 『一般国道115号相馬福島道路遺跡発掘調査報告』福島県文化財調査報告書509
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書名 一般国道115号相馬福島道路遺跡発掘調査報告
発行(管理)機関 福島県教育委員会 - 福島県
有償頒布・配布ページ https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/70017a/
※ 有償頒布・配布していない場合もあります
書名かな いっぱんこくどう115ごうそうまふくしまどうろいせきはっくつちょうさほうこく
副書名 向山遺跡 ; 庚申向A遺跡
巻次 3
シリーズ名 福島県文化財調査報告書
シリーズ番号 509
編著者名
編集機関
公益財団法人福島県文化振興財団 遺跡調査部
発行機関
福島県教育委員会
福島県文化振興財団
国土交通省東北地方整備局福島河川国道事務所
発行年月日 20160129
作成機関ID
郵便番号 9608688
電話番号 0245211111
住所 福島県福島市杉妻町2-16
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 向山遺跡
遺跡名かな むかいやまいせき
本内順位
遺跡所在地 福島県相馬市東玉野字向山
所在地ふりがな ふくしまけんそうましひがしたまのあざむかいやま
市町村コード 072095
遺跡番号 00213
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 374545
東経(世界測地系)度分秒 1404426
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 37.7625 140.740555
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20131119-20140121
20140507-20141014
調査面積(㎡)
2400
4850
調査原因 道路(一般国道115号相馬福島道路)建設に伴う記録保存調査
遺跡概要
種別
その他
時代
縄文
主な遺構
土坑16
主な遺物
縄文土器
弥生土器
石器
特記事項 縄文時代の遺構としては、楕円形の落とし穴を16基検出した。
これらは、早期末葉〜前期初頭以前の所産であり、丘陵斜面や尾根筋に列をなして配置されている。
当時は、狩猟場として利用されていたことが判明した。
種別
集落
時代
奈良
平安
主な遺構
竪穴住居4
主な遺物
土師器
須恵器
特記事項 奈良〜平安時代の遺構としては、調査区北側の平坦面で竪穴住居跡が4軒検出され、小規模の集落が形成されていた。
これらは出土した土師器の年代観から8世紀・10世紀頃の所産と考えられる。
特に1号住居跡では、屋内に付設されたカマドと貯蔵穴が良好な状態で依存していた。
種別
製鉄
時代
近世(細分不明)
主な遺構
土坑3
製鉄炉2
主な遺物
羽口
鉄滓
木炭
陶磁器
金属製品
特記事項 近世以降の遺構としては、墓穴3基、製鉄炉跡2基が検出された。
墓穴3基のうち11号土坑は、操業開始時期(18世紀前半)の大堀相馬焼が埋められていたことから、18世紀遺構の所産と考えられる。墓からは、蓬莱文和鏡、煙管の雁首や吸口、棒状の鉄製品が出土した。
製鉄炉跡は、不整長方形・楕円形の基礎構造部分が2基並んで検出され、放射性炭素年代測定の結果、17世紀後半以降の所産と判明した。製鉄炉の操業によって排出された鉄滓を投棄した廃滓場も2箇所で確認されている。
遺跡名 庚申向A遺跡
遺跡名かな こうしんむかいAいせき
本内順位
遺跡所在地 福島県伊達市霊山町石田字庚申向
所在地ふりがな ふくしまけんだてしりょうぜんまちいしだあざこうしんむかい
市町村コード 072133
遺跡番号 00657
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 374518
東経(世界測地系)度分秒 1404253
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 37.755 140.714722
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20141009-20141212
調査面積(㎡)
1700
調査原因 道路(一般国道115号相馬福島道路)建設に伴う記録保存調査
遺跡概要
種別
散布地
時代
縄文
主な遺構
主な遺物
縄文土器
特記事項 縄文時代の遺構は検出されなかったが、縄文時代後期の土器片が少量出土する等、僅かな生活痕跡が認められる。
種別
時代
中世(細分不明)
近世(細分不明)
主な遺構
木炭窯跡3
不明2
主な遺物
木炭
特記事項 遺跡の中央に入る沢に面した斜面では、木炭窯跡3基、性格不明遺構2基が検出した。
1号木炭窯跡と1号性格不明遺構は並んで検出された。いずれも部分的な調査に止まったため、詳細は不明である。2・3号木炭窯跡と2号性格不明遺構は、密集して検出された。木炭窯及びその付属施設の可能性が高く、ほぼ同時期に構築され、使用されたものと思われる。2・3号木炭窯跡の焼成室の平面形は円形で、壁面や側面は焼けて赤く変色し、硬化していた。また、煙道部には礫が積み上げられており、操業時の焚口部の閉塞には、拳大〜人頭大の礫が使われていた。
木炭窯跡は、放射性炭素年代測定法の結果、15世紀後半〜17世紀前半の所産と判明した。
要約 向山遺跡では、2次にわたる発掘調査の結果、縄文時代から近世にいたるまで、主に山を利用した生業活動が営まれていたことが明らかとなった。

庚申向A遺跡では、中近世の木炭窯跡が確認され、平成25年度に調査された行合道B遺跡(伊達市)、熊屋敷B遺跡(伊達市)、姥ヶ岩遺跡(相馬市)の木炭窯跡と並び、県内の製炭史を考える上で重要な成果が得られた。 

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