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富山城跡本丸石垣解体修理発掘調査報告書 : 附編--本丸・西ノ丸の工事立会

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/132657
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.132657
引用表記 富山市教育委員会埋蔵文化財センター他 2018 『富山市埋蔵文化財調査報告92:富山城跡本丸石垣解体修理発掘調査報告書 : 附編--本丸・西ノ丸の工事立会』富山市教育委員会
富山市教育委員会埋蔵文化財センター他 2018 『富山城跡本丸石垣解体修理発掘調査報告書 : 附編--本丸・西ノ丸の工事立会』富山市埋蔵文化財調査報告92
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書名 富山城跡本丸石垣解体修理発掘調査報告書 : 附編--本丸・西ノ丸の工事立会
発行(管理)機関 富山市 - 富山県
書名かな とやまじょう あと ほんまる いしがき かいたい しゅうり はっくつ ちょうさ ほうこくしょ : ふへん : ほんまる・にしのまる の こうじ たちあい
副書名 城址公園整備工事に伴う埋蔵文化財発掘調査報告
巻次 3
シリーズ名 富山市埋蔵文化財調査報告
シリーズ番号 92
編著者名
編集機関
富山市教育委員会埋蔵文化財センター
毛野考古学研究所富山支所
発行機関
富山市教育委員会
発行年月日 20180330
作成機関ID 16201
郵便番号 9392798
電話番号 0764652146
住所 富山県富山市婦中町速星754
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 富山城跡
遺跡名かな とやまじょうあと
本内順位
遺跡所在地 富山県富山市本丸
所在地ふりがな とやまけんとやましほんまる
市町村コード 16201
遺跡番号 2010442
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 364131
東経(世界測地系)度分秒 1371239
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 36.691944 137.210833
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20060517-20061016
20061114-20070612
20110603-20120126
20120620-20130307
20130730-20140211
20140808-20141227
調査面積(㎡)
288
185
調査原因 富山城跡石垣解体
遺跡概要
種別
城館
時代
江戸
主な遺構
江戸石垣
土塁
土坑
石列
石組溝
主な遺物
江戸越中瀬戸
唐津
伊万里
越中丸山
小杉
燻し瓦
赤瓦
煙管
特記事項
要約 【石垣解体修理発掘調査】
 本丸の鉄門西石垣(1・3 工区)と搦手南石垣(2・4 工区)において、石垣解体修理にかかる発掘調査を行った。本丸鉄門西石垣の鏡石は、薄く割られ、裏面にカーブした矢穴列があり高度な技術である。慶長期の礎石角石と慶長期瓦は櫓建物の存在を示唆する。慶長期瓦は分厚い燻し瓦で、梅鉢文軒丸瓦は前田家初の家紋瓦、軒平瓦は古風な唐草文である。丸瓦内面のコビキ痕を全部削り取る独特の「富山城型」など、独自の造瓦技術には朝鮮半島系技術と在来寺院系技術が見える。版築状の土塁は富山藩寛文期が主体で、近代に大規模に改築されたとみられる。石垣石材には、慶長期小型刻印や墨書・朱墨書があり、記号墨書・朱墨書は刻印と同一である。漢数字墨書・朱墨書は積直し痕跡である。墨書には人名・花押があり、石垣改修に携わった武家・職人とみられる。石垣築造には慶長期・寛文期ともに金沢穴生が関与したとみられる。石割技術・石積の復元が可能となり、鉄製クサビ等の石工道具も出土した。

【2011 年度工事立会】
 ①本丸南西部、②本丸南中部、③本丸南東部における工事立会で、いずれの工区も近世に土塁が存在した地点を含む。①・②の工区は、土塁は削平されている地点で、地下において土塁基底部とみられる土層を確認した。③の工区は土塁の高まりが現存し、土塁下部の盛土状況が明らかになった。

【2012 年度工事立会】
 本丸西部、本丸南部、本丸東部、本丸大手通路~土橋における工事立会である。本丸西部工区では、通路と土塁の境を区画する近世の石列や近代の煉瓦積み溝等を検出した。県庁の組織名等を記した近代陶器が 3 点出土した。本丸東部工区では煉瓦積み遺構や礎石の可能性がある石材を検出した。本丸南部工区では富山藩政期の燻し瓦・赤瓦が出土した。

【2013 年度工事立会】
 本丸中央部、本丸北西部、本丸北東部における工事立会である。本丸中央部では通路を区画する石列を検出した。また、本丸北東部では搦手虎口から延びる通路とみられる整地層等を確認した。

【2014 年度工事立会】
 本丸北部、西ノ丸における工事立会である。本丸北部では、19 世紀中頃から後半の石組溝、径 6.8mに復元される大型廃棄土坑、礎石の可能性がある石材等を検出した。また、複数地点で火災を示す焼土層を確認した。搦手虎口付近では複数面の整地層を認め、近世から近代にかけ通路面を造成したことが推測できる。

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