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熊本大学構内遺跡発掘調査報告 17

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/132485
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.132485
引用表記 熊本大学埋蔵文化財調査センター 2023 『熊本大学埋蔵文化財調査報告書17:熊本大学構内遺跡発掘調査報告 17』熊本大学埋蔵文化財調査センター
熊本大学埋蔵文化財調査センター 2023 『熊本大学構内遺跡発掘調査報告 17』熊本大学埋蔵文化財調査報告書17
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書名 熊本大学構内遺跡発掘調査報告 17
発行(管理)機関 熊本大学埋蔵文化財調査センター - 熊本県
書名かな くまもとだいがくこうないいせきはっくつちょうさほうこく 17
副書名 2013・2014年度 : 本荘北地区1321・1322・1325調査地点
巻次
シリーズ名 熊本大学埋蔵文化財調査報告書
シリーズ番号 17
編著者名
編集機関
熊本大学埋蔵文化財調査センター
発行機関
熊本大学埋蔵文化財調査センター
発行年月日 20230331
作成機関ID
郵便番号 8608555
電話番号 0963423832
住所 熊本県熊本市中央区黒髪2-39-1
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 本庄遺跡 1321地点
遺跡名かな ほんじょういせき
本内順位 1
遺跡所在地 熊本県熊本市本荘
所在地ふりがな くまもとけんくまもとしほんじょう
市町村コード 43201
遺跡番号 285
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 324749
東経(世界測地系)度分秒 1304244
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 32.796944 130.712222
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20131115-20150223
調査面積(㎡)
1551.5
調査原因 学校敷地内の開発事業に伴う
遺跡概要
種別
集落
時代
奈良
平安
近世(細分不明)
近代(細分不明)
主な遺構
竪穴建物
土坑
ピット
煉瓦建物基礎
主な遺物
須恵器
土師器
布目瓦
陶磁器
石製品
鉄製品
土製品
縄文土器
石器
特記事項 江戸時代の三の井手石垣を検出
遺跡名 本庄遺跡 1322地点
遺跡名かな ほんじょういせき
本内順位 2
遺跡所在地 熊本県熊本市本荘
所在地ふりがな くまもとけんくまもとしほんじょう
市町村コード 43201
遺跡番号 285
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 324749
東経(世界測地系)度分秒 1304244
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 32.796944 130.712222
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20131115-20150223
調査面積(㎡)
260.6
調査原因 学校敷地内の開発事業に伴う
遺跡概要
種別
集落
時代
奈良
平安
主な遺構
ピット
主な遺物
須恵器
土師器
特記事項
遺跡名 本庄遺跡 1325地点
遺跡名かな ほんじょういせき
本内順位 3
遺跡所在地 熊本県熊本市本荘
所在地ふりがな くまもとけんくまもとしほんじょう
市町村コード 43201
遺跡番号 285
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 324749
東経(世界測地系)度分秒 1304244
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 32.796944 130.712222
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20131120-20141113
調査面積(㎡)
487.7
調査原因 学校敷地内の開発事業に伴う
遺跡概要
種別
時代
奈良
平安
中世(細分不明)
トビニタイ文化期
主な遺構
竪穴建物
土坑
ピット
主な遺物
須恵器
土師器
近世陶磁器
特記事項
要約 本報告書には、熊本大学附属病院敷地(本荘北地区)において2013・2014年度に実施した1321・1322・1325調査地点の発掘調査の成果を掲載した。1321調査地点が排水設備関係、1322調査地点が樹木移植関係、1325調査地点が電気設備関係の事業に伴うもので、小さな調査区を繋げるように掘削した。本荘北地区では、これまで北側・西側を中心に発掘調査が実施され、古墳時代や古代の集落が発掘調査されている。竪穴建物・掘立柱建物・溝・水田と多くの遺物が確認されており、弥生時代の溝も1条発見されている。本調査地点は、調査事例がほとんどない本地区の東側中央に位置する。
今回の発掘調査では、古代の竪穴建物・溝・ピットが検出され、本荘北地区の東側にも広く古代の集落が存在することが分かった。「杦本寺」の刻書がある土師器も多数出土した。この刻書土器は、敷地の北西に位置する9601調査地点で初めて出土して以降、敷地の東側に資料が多い傾向にあり、寺の位置が敷地の東側にある可能性が高いことを暗示するが、存在を具体的に示唆するような遺構はまだ確認されない。本荘北地区や周辺の遺跡を考察する上で、寺の存否や位置の解明は重要な課題である。一方、本調査地点では古墳時代の遺構・遺物が極めて少なく、古墳時代と古代の遺構分布の相違が予想される。
今回の発掘調査における大きな発見は、江戸時代の井手遺構の発見である。敷地を横断する三の井手(暗渠)の改修地点で、石垣を検出した。三の井手は加藤清正が開削したと伝わるが、間知石の特徴からは石垣は江戸時代後期のものと考えられ、数度の改修が行われたと想定される。旧三の井手の発見は、本荘北地区の変遷、熊本市の城下町の街づくりと変遷をたどる一つの手がかりになるだろう。
本調査は、一つの調査区が狭小だが、先に報告した1708調査地点と合わせ、本荘北地区の東側における遺跡の展開を把握するには良い成果となった。

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