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長崎一丁目周辺遺跡

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/122029
For Citation 公益財団法人東京都スポーツ文化事業団東京都埋蔵文化財センター 2021 『東京都埋蔵文化財センター調査報告364:長崎一丁目周辺遺跡』公益財団法人東京都スポーツ文化事業団東京都埋蔵文化財センター
公益財団法人東京都スポーツ文化事業団東京都埋蔵文化財センター 2021 『長崎一丁目周辺遺跡』東京都埋蔵文化財センター調査報告364
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File
Title 長崎一丁目周辺遺跡
Participation-organizations (公財)東京都教育支援機構東京都埋蔵文化財センター - 東京都
Alternative ながさきいっちょうめしゅうへんいせき
Subtitle 都道補助第172号線整備事業に伴う調査
Volume
Series 東京都埋蔵文化財センター調査報告
Series Number 364
Author
Editorial Organization
公益財団法人東京都スポーツ文化事業団東京都埋蔵文化財センター
Publisher
公益財団法人東京都スポーツ文化事業団東京都埋蔵文化財センター
Publish Date 20211029
Publisher ID 13224
ZIP CODE 2060033
TEL 0423748044
Aaddress 東京都多摩市落合一丁目14 番2
Report Type Codes
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
NII Type Research Paper
Research Report 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
NCID
JP Number
Other Resource
Remark
Articles
Site
Site Name 長崎一丁目周辺遺跡
Site Name Transcription ながさきいっちょうめしゅうへんいせき
Order in book
Address 東京都豊島区長崎一丁目13番地
Address Transcription とうきょうととしまくながさきいっちょうめ13ばんち
City Code 13116
Site Number 10
North Latitude (JGD)
East Longitude (JGD)
North Latitude (WGS) 354343
East Longitude (WGS) 1394140
Dd X Y 35.728611 139.694444
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
Research Period
20200803-20210129
Research Space
903
Research Causes 都道補助第172 号線整備事業
OverView
Site Type
Main Age
縄文
Main Features
Main Foundings
土器
Remark
Site Type
Main Age
古墳
Main Features
Main Foundings
土器
Remark
Site Type
Main Age
古代(細分不明)
Main Features
Main Foundings
Remark 古代の塼の出土は特筆される
Site Type
Main Age
中世(細分不明)
Main Features
Main Foundings
陶磁器
Remark
Site Type
Main Age
近世(細分不明)
Main Features
溝28条
土坑59基
ピット217基
畝2群
硬化面5基
焼土跡1基
Main Foundings
陶磁器
ミニチュア
土製品
銭貨
木製品
骨角製品
骨・貝等自然遺物
ガラス製品
石製品等
Remark
Site Type
Main Age
近代(細分不明)
Main Features
土坑等99基
Main Foundings
陶磁器
ミニチュア
土製品
銭貨
木製品
骨角製品
骨・貝等自然遺物
ガラス製品
石製品等
Remark
Abstract  長崎一丁目周辺遺跡は縄文、古墳、室町、江戸の各時代にわたる複合遺跡で、遺跡の総面積は8 万㎡を超える。遺跡内では過去に数多くの調査が行われ、古墳時代の竪穴住居跡や中近世の溝、土坑、ピットなどが確認されている。
 今回の調査では江戸時代の溝28 条、土坑59 基、ピット217 基、畝2 群、硬化面5 か所、焼土跡1 基、近代以降の遺構99 基等が検出されている。これらのうち溝に関しては、南北に走る溝、東西に走る溝、直線的な溝、屈曲する溝等バラエティーが認められた。溝の一部は土坑との切り合い関係等から、19 世紀前葉以降の構築である可能性が高い。なお時期が想定できる遺構としては55 号遺構と名称の付された土坑が確認されており、遺存状態の悪い状態で検出された動物の骨と徳利、陶器碗が伴っていた。
 近代以降の土坑のうち、K46 号遺構は、長径3.0 m、短径2.8 m、深さ1.3 mを測る。この遺構からは多量の陶磁器、瓦、ガラス製品等が出土している。特に統制陶器の出土が目立ち、特殊性として、試験管等の化学製品や石灰岩等の通常は出土しない遺物も出土している。下層からは、朝鮮半島で作製された塼も出土しており、発掘調査で塼が出土したことの希少性も評価されるものと考えられる。塼は複弁蓮華文と唐草文があしらわれており、朝鮮半島の統一新羅時代、都であった慶州の寺院伽藍がある一帯で出土するものと極めて類似していることが指摘される。戦後に戦前戦中の遺物をまとめて廃棄した大形の土坑から出土例の希少な塼が出土したことは、希少な調査例となろう。

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