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Prefecture List > All Prefecture > 沼南町北ノ作1・2号墳発掘調査報告書

沼南町北ノ作1・2号墳発掘調査報告書

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/31441
For Citation 千葉県文化財センター 1993 『千葉県文化財センター調査報告240:沼南町北ノ作1・2号墳発掘調査報告書』千葉県文化財センター
千葉県文化財センター 1993 『沼南町北ノ作1・2号墳発掘調査報告書』千葉県文化財センター調査報告240
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File
Title 沼南町北ノ作1・2号墳発掘調査報告書
Participation-organizations (公財)千葉県教育振興財団文化財センター - 千葉県
Alternative しょうなんまちきたのさく1・2ごうふんはっくつちょうさほうこくしょ
Subtitle
Volume
Series 千葉県文化財センター調査報告
Series Number 240
Author
Editorial Organization
千葉県文化財センター
Publisher
千葉県文化財センター
Publish Date 19930331
Publisher ID
ZIP CODE 284-0003
TEL 043-422-8811
Aaddress 千葉県四街道市鹿渡809-2
Report Type Codes
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
NII Type Research Paper
Research Report 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
NCID
JP Number
Other Resource
Remark
Articles
Site
Site Name 北ノ作1・2号墳
Site Name Transcription きたのさく1・2ごうふん
Order in book
Address 千葉県東葛飾郡沼南町片山1161ほか
Address Transcription ちばけんひがしかつしかぐんしょうなんまちかたやま1161ほか
City Code 12305
Site Number 6
North Latitude (JGD)
East Longitude (JGD)
North Latitude (WGS) 355043.24
East Longitude (WGS) 1400345.11
Dd X Y 35.845344 140.06253
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
Research Period
19921001-19921030
Research Space
200
Research Causes 学術調査
OverView
Site Type
古墳
Main Age
古墳
Main Features
古墳2
竪穴住居跡9
溝1
Main Foundings
土師器(器台
高坏
小型壺
甕)
鉄鏃
土製品
Remark '"北ノ作1号墳の墳形は突出部付き方墳,2号墳は前方後方墳と判明し,出現期・前期古墳の研究上重要な成果を提供した。"'
Abstract [北ノ作1・2号墳 要約]
北ノ作1・2号墳は千葉県内の代表的な出現期・前期古墳の一つである。手賀沼南岸の台地先端で、標高約20mのところに立地する。1号墳は台地先端、2号墳は1号墳のすぐ南側に一する。調査の結果、1号墳の墳形は前方部が短い未発達なタイプの前方後方墳で、規模は全長21.5m、後方部の1辺が15m〜16m×18mである。後方部の高さは3mであるが、前方部の盛土はみられず、あってもごく薄いものであろう。このような前方部の未発達な墳形は出現期古墳に多い。1959年に墳頂部が調査され、粘土・木炭使用の埋葬施設(類粘土槨)、鉄刀1・鉄剣1・鉄鏃3・銅鏃1・鉄斧2・鉄製鉇(やりがんな)1などの副葬品が出土した。また埋葬施設上には焼土が厚く堆積し、その上下から小型鉢・器台・高杯・小型壺・大型壺等の土師器が出土した。小型壺等は今回の調査でも前方部周溝から出土した。土器群の多くは赤色塗彩されており、底部穿孔のものもある。葬祭用に作られた特別な器であり、土器を使用し、火を焚いたマツリが行われた。古墳築造の歴年代は3世紀後葉から4世紀前葉である。北ノ作古墳群の近くには前代に方形周溝墓が造られた石揚(いしあげ)遺跡がある。北ノ作の地域集団は前時期からの地盤に加え、西方からの文化の波及にすばやく反応して、古墳時代的な体制に参入したと考えられる。 2号墳は調査の結果、墳形は前方後方墳で、規模は全長が33.5m、後方部の長さが19.5m、前方部の長さが14mと判明した。1号墳と比べて、より前方部が発達した定型的な墳形である。1960年に墳頂部が調査され、後方部墳頂から長軸に直交する2基の粘土槨が見つかった。南槨・北槨ともに石製管玉が出土したが、副葬品は多くが失われている。前方部から出土した鉄鏃はその一部である。今回の調査では完形の土師器壺が前方部側周溝底面近くから出土した。その他にも土器が出土したが、墳丘下や周囲に存在する2号墳よりも古い竪穴住居のものが多い。2号墳は1号墳よりも前方部が発達しているので、1号墳に続く古墳と考えられ、築造の歴年代は4世紀前葉である。2号墳に後続する首長墓は北ノ作の地にはなく、手賀沼流域を代表する首長墓はこの後、我孫子市水神山古墳の登場により、手賀沼北岸地域にとって代わられる。

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