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Prefecture List > 東京都 > 文京区 > 東京都文京区 後楽一・二丁目遺跡

東京都文京区 後楽一・二丁目遺跡

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/86545
For Citation 加藤建設株式会社 2016 『B-152:東京都文京区 後楽一・二丁目遺跡』三菱地所レジデンス株式会社
加藤建設株式会社 2016 『東京都文京区 後楽一・二丁目遺跡』B-152
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File
Title 東京都文京区 後楽一・二丁目遺跡
Participation-organizations 文京区 - 東京都
Alternative とうきょうとぶんきょうく こうらくいちにちょうめいせき
Subtitle (仮称)文京区後楽二丁目計画における埋蔵文化財発掘調査報告書
Volume
Series
Series Number B-152
Author
Editorial Organization
加藤建設株式会社
Publisher
三菱地所レジデンス株式会社
Publish Date 20160831
Publisher ID 13105
ZIP CODE
TEL
Aaddress
Report Type Codes
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
NII Type Research Paper
Research Report 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
NCID
JP Number
Other Resource
Remark
Articles
Site
Site Name 後楽一・二丁目遺跡
Site Name Transcription こうらくいちにちょうめいせき
Order in book
Address 東京都文京区後楽2-13-10
Address Transcription とうきょうとぶんきょうくこうらく2-13-10
City Code 13105
Site Number 60
North Latitude (JGD) 354222
East Longitude (JGD) 1394443
North Latitude (WGS)
East Longitude (WGS)
Dd X Y 35.7093 139.7421
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
Research Period
20150618-20150731
20150801-20160831
Research Space
367
Research Causes 共同住宅の建設工事
OverView
Site Type
集落
Main Age
近世(細分不明)
近代(細分不明)
Main Features
建物跡6
土蔵跡1
建物基礎141
事業跡3
タタキ状遺構2
上水施設9
下水溝16
下水枝樋2
埋桶13
埋桝4
瓦理設遺構1
土坑48
溝状遺構7
杭列4
かわらけ集中範囲1
硬化面範囲2
土留め板1
性格不明遺構9
小穴6
土坑(近代)4
Main Foundings
土師器4
磁器4618
陶器9477
炻器605
土器2008
瓦725
土製品135
金属製品351
木製品2070
繊維製品3
骨角貝製品15
ガラス製品71
石製品64
自然遺物938
Remark ・近世の町知と武家地の発掘調査
・調査地は町家の裏手空間にあたり、土蔵跡、小規模建物跡、厠遺構等が検出された。
・盛土造成について、武家地と町地では層相と層厚が異なる盛土の様相が確認された。
・近世初頭の盛土造成以前の神田川の旧流路や「寛永江戸全図」に描かれた溝状施設と対比される溝状遺構が検出された。
・動物遺体の分析を実施。
・建物跡、土蔵跡を構成していた材の樹種同定を実施。
Abstract  本遺跡は、小石川台地南側の神田川が造成した沖積低地に位置する。調査地の東側、西側、南側はそれぞれ通りに面しており、本調査は東側を表間口とする町屋、西側を表間口とする武家地の発掘調査である。
 遺構は280基検出され、出土遺物の年代は17世紀中葉から19世紀中葉頃を主体とする。遺物の時期や遺構の重複関係から、おおよそⅠ期からⅥ期の6期に区分され、Ⅰ・Ⅱ期は武家地・町地成立以前、Ⅲ~Ⅵ期は町地・武家地の成立以降にあたる。このうちⅠ期は、近世初頭の盛土造成以前にあたり、神田川の旧流路と推測される緑色砂礫層が検出されたほか、自然科学分析や周辺遺跡の調査成果から、本調査地周辺にはヨシ属を主体とする湿原が広がり、一部は水田として利用されていたと考えられる。また、「寛永江戸全図」に描かれた溝状施設に対比される大溝も検出され、廃絶した大溝を介した東側と西側では盛土層の層様や層厚の異なる様相が認められている。
 武家地・町地の成立期にあたるⅢ期には、上水施設(竹樋)が敷設される。その後、町地や武家地を画する敷地境を兼ねた地割りが行われ、Ⅵ期にかけて建物跡、土蔵跡、下水溝などの遺構が構築される。絵図・地図資料から、調査地は町地の裏手空間に位置付けられ、検出された遺構の分布・様相と調和的である。武家地では、Ⅲ~Ⅵ期にかけて上水施設、下水溝、土坑等が見出されたが、建物跡を構成する遺構が検出されていないことから、建物周辺の空間にあたるものと推測される。
 特徴的な出土遺物としては、武家地から出土した美濃・瀬戸産陶器茶釜、大型の肥前産磁器仏花瓶、町地から出土した肥前産磁器十分盃、備前産炻器振出などがあげられる。

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