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長竹遺跡

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/71955
For Citation 公益財団法人 埼玉県埋蔵文化財調査事業団 2018 『埼玉県埋蔵文化財調査事業団報告書441:長竹遺跡』公益財団法人 埼玉県埋蔵文化財調査事業団
公益財団法人 埼玉県埋蔵文化財調査事業団 2018 『長竹遺跡』埼玉県埋蔵文化財調査事業団報告書441
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File
Title 長竹遺跡
Participation-organizations (公財)埼玉県埋蔵文化財調査事業団 - 埼玉県
Alternative ながたけいせき
Subtitle 首都圏氾濫区域堤防強化対策における埋蔵文化財発掘調査報告
Volume 3
Series 埼玉県埋蔵文化財調査事業団報告書
Series Number 441
Author
Editorial Organization
公益財団法人 埼玉県埋蔵文化財調査事業団
Publisher
公益財団法人 埼玉県埋蔵文化財調査事業団
Publish Date 20180322
Publisher ID
ZIP CODE 3690108
TEL 0493393955
Aaddress 埼玉県熊谷市船木台4丁目4番地1
Report Type Codes
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
NII Type Research Paper
Research Report 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
NCID
JP Number
Other Resource
Remark
Articles
Site
Site Name 長竹遺跡 第3・6次
Site Name Transcription ながたけいせき
Order in book
Address 埼玉県加須市大字大越字樋ノ口620-1・702-1他
Address Transcription さいたまけんかぞしおおあざおおごえあざひのくち
City Code 11210
Site Number 039
North Latitude (JGD)
East Longitude (JGD)
North Latitude (WGS) 361116
East Longitude (WGS) 1393647
Dd X Y 36.187777 139.613055
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
Research Period
20120406-20130331
20140401-20150331
Research Space
4996.82
Research Causes 堤防建設
OverView
Site Type
集落
Main Age
Main Features
住居跡
竪穴状遺構
土壙墓
土壙
柱穴列
埋甕
焼土跡
不明遺構
ピット
遺物集中
Main Foundings
土器
土製品
石器
石製品
骨製品
Remark  縄文時代後・晩期に形成された環状盛土遺構の北側盛土遺構を調査した。盛土の径は190mに及び有数の規模である。
 縄文時代後・晩期に営まれた住居跡は盛土の最も標高が高く、狭い範囲に集中していた。盛土の内縁側で検出された晩期の土壙墓群は企画性のある配置であった。
Abstract  長竹遺跡は、利根川沿いの埋没台地上に立地する縄文時代から近世にわたる複合遺跡である。今回の調査は縄文時代(第二面)の後期から晩期にかけて形成された環状盛土遺構のうち北側の盛土遺構から検出された遺構・遺物に関する報告である。
 盛土外径は想定190mに及び、盛土の形成は環の内縁側から外縁側に向かって形成されていった。環の内縁側にある窪地は基盤土壌であるローム層が削平されたような状況であった。遺構は主に後期前葉から晩期中葉にかけて盛土の最も標高の高い範囲から集中して検出された。検出された34軒の住居跡は開始期にあたる後期前葉では、環の最も標高の高い部分から1軒のみ検出され、後期中葉から後葉にかけては環の外縁側に拡張し、軒数も増加してくる。各住居跡は、同一地点内で拡張建て替えが頻繁に行われ、床面のかさ上げも行われている。
 後期後葉の住居跡は南盛土で検出された最大規模の一辺12m級の「大形竪穴建物址」は、北盛土では検出されていないが、8m級の住居跡が検出されている。また、狭い範囲内での住居跡の重複が著しく後期後葉から晩期前葉にかけて最大7軒の住居跡が重複していた。
 晩期に入ると規模が小形化し、軒数も減少している。各時期の住居跡のプランの変遷は南盛土と一部異なり、後期前葉の不整円形から後期中葉の楕円形へ変化し、後期後葉前半の隅円方形、後葉後半から晩期前葉までの方形プランへ変化する。晩期では、プランが崩れ、不整楕円形ないしは隅円方形で柱穴や入り口部の配置もやや大形の第105号住居跡を除いて規則的配置をとらない住居跡が検出されるようになる。晩期中葉に入ると、住居跡は検出されず、包含層に伴う焼土跡や環の内縁側から柱穴が検出される。
 土壙は住居跡が密集する地域よりやや環の内縁側から検出され、円筒形で貯蔵穴が想定される土壙も検出された。また、盛土の内縁側傾斜面に沿って晩期の土壙墓が67基検出された。多くの土壙墓は長方形で大きく3グループに分かれていた。斜面の等高線に沿って配置される土壙墓と直角に配置される土壙墓があり、重複が著しい。また注口土器・浅鉢・台付鉢・深鉢形土器大形破片などの副葬品が伴い、墓壙の底面両端から小穴が検出された。
 出土遺物は、縄文時代早期から晩期中葉にかけて膨大な量の遺物が出土し、日用雑器から、祭祀遺物、狩猟用具、加工具、装身具などに至るまで幅広く出土した。

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