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熊沢遺跡

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/61964
For Citation 青森県教育委員会 1978 『青森県埋蔵文化財調査報告書38:熊沢遺跡』青森県教育委員会
青森県教育委員会 1978 『熊沢遺跡』青森県埋蔵文化財調査報告書38
wikipedia 出典テンプレート : {{Cite book ... 開く
wikipedia 出典テンプレート : {{Cite book|和書|first=正夫|last=遠藤|first2=泰博|last2=工藤|first3=克彦|last3=鈴木|title=熊沢遺跡|origdate=1978-03-31|date=1978-03-31|url=https://sitereports.nabunken.go.jp/61964|location=青森市新町二丁目3 番1 号|ncid=BN0508369X|series=青森県埋蔵文化財調査報告書|volume=38}} 閉じる
File
Title 熊沢遺跡
Participation-organizations 青森県埋蔵文化財調査センター - 青森県
Alternative くまのさわいせき
Subtitle 東北縦貫自動車道路建設埋蔵文化財発掘調査報告書
Volume
Series 青森県埋蔵文化財調査報告書
Series Number 38
Author
Editorial Organization
青森県教育委員会
Publisher
青森県教育委員会
Publish Date 19780331
Publisher ID 022012
ZIP CODE 0308540
TEL 0177221111
Aaddress 青森市新町二丁目3 番1 号
Report Type Codes
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
NII Type Research Paper
Research Report 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
NCID
JP Number
Other Resource
Remark
Articles
Site
Site Name 熊沢遺跡
Site Name Transcription くまのさわいせき
Order in book
Address 青森市大字岩渡字熊沢250-488他
Address Transcription あおもりしおおあざいわたりあざくまのさわ250-488ほか
City Code 02201
Site Number 201055
North Latitude (JGD)
East Longitude (JGD)
North Latitude (WGS) 404751.0
East Longitude (WGS) 1404031.1
Dd X Y 40.7975 140.675305
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
Research Period
19750930-19751113
19760722-19761120
Research Space
5000
Research Causes 道路建設事業に伴う記録保存調査
OverView
Site Type
集落
Main Age
縄文
Main Features
竪穴住居跡 14
土壙30(フラスコ形4含む)
炉跡1
捨て場1
Main Foundings
土器
石器
土製品
岩偶
石製品
Remark ・遺構の主体的な営造時期は、前期の円筒土器下層a式~b式期。
・岩偶が出土した。
Abstract 本報告書は、青森市熊沢遺跡の調査結果である。円筒土器文化期の遺跡としては良好な資料が明らかにされた。
熊沢遺跡では、住居跡14基、土壙30基、炉跡1基、そして約300㎡に亘る捨て場が明らかにされた。(ただし、土壙の場合、不明確なものも含まれる。)住居跡は、円形と方形プランの竪穴式住居跡である。土壙はフラスコ形4基を含む。円形プランの土壙である。調査は路線部分に限られたために、その他にも多くの遺構が所在すると想定されるので、かなり大規模な集落を形成していたと推定される。また、捨て場のゾーンには、150個体以上の完形及び復元可能土器を含む大小の土器片がおびただしい量を以って出土した。
熊沢遺跡は、出土遺物からみて、縄文時代前期(中葉~未葉)、中期(後葉)、後期(前葉)に亘る時期に遺跡が営まれた。その主体的な営造時期は、前記の円筒土器下層a式~b式期である。遺物の量は、中、後期のものとしては少数である。その中では、円筒土器下層a式とb式土器が大半を占めるので、この時期が遺跡の主体をなすものと考えられる。
円筒土器下層式土器の傾向としては、旧津軽地方と陸奥湾南岸地方での在り方に近いと思われる。
石器については、円筒土器文化に特有な半円状扁平打製石器と共に、用途不明な類似石器、石匙、石鏃等が多量に(約3,000点)出土した。いずれも、円筒土器下層a、b式期に共伴したものとみられ、円筒土器に共伴する特徴的な石器の様態及び組成関係が明らかにされたといってよい。希少な例として前期円筒土器に伴う岩偶が上げられる。

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