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内田(1)遺跡

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/54457
For Citation 青森県埋蔵文化財調査センター 2018 『青森県埋蔵文化財調査報告書592:内田(1)遺跡』青森県教育委員会
青森県埋蔵文化財調査センター 2018 『内田(1)遺跡』青森県埋蔵文化財調査報告書592
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File
Title 内田(1)遺跡
Participation-organizations 青森県埋蔵文化財調査センター - 青森県
Alternative うちだ(1)いせき
Subtitle 国道279号むつ南バイパス道路改築事業に伴う遺跡発掘調査報告
Volume
Series 青森県埋蔵文化財調査報告書
Series Number 592
Author
Editorial Organization
青森県埋蔵文化財調査センター
Publisher
青森県教育委員会
Publish Date 20180323
Publisher ID 022012
ZIP CODE 0380042
TEL 0177885701
Aaddress 青森県青森市大字新城字天田内152-15
Report Type Codes
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
NII Type Research Paper
Research Report 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
NCID
JP Number
Other Resource
Remark
Articles
Site
Site Name 内田(1)遺跡
Site Name Transcription うちだ(1)いせき
Order in book
Address 青森県むつ市大字田名部字内田
Address Transcription あおもりけんむつしおおあざたなぶあざうちだ
City Code 02208
Site Number 208183
North Latitude (JGD)
East Longitude (JGD)
North Latitude (WGS) 411650.9
East Longitude (WGS) 1411352.9
Dd X Y 41.280805 141.231361
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
Research Period
20160419-20161014
Research Space
5100
Research Causes 道路改築事業に伴う記録保存調査
OverView
Site Type
集落
Main Age
縄文
Main Features
竪穴建物跡3
掘立柱建物跡24
柱穴366
土坑135
焼土遺構7
埋設土器3
集礫2
焼土集中範囲14
捨場遺構5
Main Foundings
縄文土器( 前期~晩期)
鳥形土器(ベンガラ付着)
土製品(土偶・舟形・土器片利用)
石器(剥片集中)
黒曜石剥片(北上産)
石製品( ヒスイ製垂飾品)
貝製品( 貝刃)
動物遺体(二枚貝中心)
Remark ・遺構は土坑1基(中期)を除き、すべて後期
・掘立柱建物跡や柱穴が2ヶ所で弧状配置を示す
・7基の土坑堆積土から二枚貝を主体とした動物遺体の出土
・捨場を中心とした縄文時代後期初頭~前葉の土器・土製品の出土
・舟形土製品の出土
・土坑内で鳥形土器とベンガラ散布を検出
・土器片利用土製品の一括廃棄

遺跡名かな:うちだかっこいちいせき
Site Type
集落
Main Age
平安
Main Features
竪穴建物跡5
掘立柱建物跡1
土坑4
焼土遺構1
焼土集中範囲2
粘土集中範囲1
炭化物集中範囲1
Main Foundings
土師器
須恵器
石器
鉄製品
鉄生産関連遺物
Remark ・十和田a火山灰と白頭山苫小牧火山灰が堆積
・錫杖状鉄製品が竪穴建物内土坑から出土
・第9号竪穴建物跡カマドからイネ出土
・五所川原産須恵器の出土
Abstract  内田(1)遺跡は、田名部低地の東側に位置する、標高約20mの海成段丘西縁に位置する。調査区は段丘縁辺をほぼ南北に通り、東西方向に段丘を開析する沢地形が調査区の南北に位置する。
 平成26年の試掘調査の結果、新たに登録された遺跡で、調査前の土地利用状況は畑と林であった。
 本調査の結果、縄文時代後期を中心とした集落跡と、平安時代の集落跡を検出した。縄文時代後期の集落跡は、竪穴建物跡、掘立柱建物跡、土坑、埋設土器、捨場遺構等で構成される。本調査で最も注目されるのは、調査区内東西2 ヶ所で検出した、方形と六角形の平面配置を持つ掘立柱建物跡や柱穴群が弧状に配置される点である。西側円弧は環状配置になる可能性があるが、東側円弧は半円で収束している。第6 号竪穴建物跡の地床炉脇に立石が存在し、2層からヒスイ製垂飾品が出土している。7基の土坑堆積土から出土した動物遺体は、二枚貝を中心に魚類の骨等が出土し、生業活動の一端を示している。また、ベンガラの容器と考えられる鳥形土器が、散布するベンガラと共に出土した。その他、捨場遺構を中心に、土偶や土器片利用土製品の出土が多く見られる。
 一方、平安時代の集落跡は、竪穴建物跡、掘立柱建物跡、土坑等で構成される。第3 号竪穴建物跡内の土坑底面から出土した錫杖状鉄製品は、下北半島出の初見事例となり、貴重な事例である。また、竪穴建物跡や土坑の堆積土内で検出した降下火山灰は、白頭山苫小牧火山灰と十和田a火山灰との分析結果を得た。他に、第9号竪穴建物跡カマドの水洗選別資料からイネが得られた。

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