An Interium Report of Technical Study on the Portrait of St.Francisco Xavier Conducted by the Research Project of National Museum of Japanese History
国立歴史民俗博物館特定研究南蛮関係資料研究班による神戸市立博物館所蔵「聖フランシスコ・ザビエル像」の調査に関する概要
Kamba Nobuyuki (Head of Conservation Tokyo National Museum)
( 神庭 信幸(東京国立博物館) )
国立歴史民俗博物館では、特定研究「生産と利用に関する歴史資料の多角的分析」の一環として、平成10年1月にザビエル像の科学的調査を実施した。実際の調査方法は近赤外線写真、紫外線蛍光写真、X線透過撮影、エミシオグラフィー、蛍光X線分析、顕微鏡撮影などを用いた。本稿はその分析結果を1.制作当初の状態、2.支持体の構造。3.絵の具の剥落および修理箇所、4顔料の種類、5.媒材の種類、6.描画方法、7.光輪、の諸点についてまとめた中間報告である。その結果、ザビエル像の特徴は、一部に油性分を加えた絵具が用いられていることや、西洋絵画技術の影響を色濃く受けている点にあると考えられる。また、発見直後の光輪の色彩は現在のような黄色ではなかった可能性も指摘される。
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文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
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Created Date :
2021-11-15
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