石峯寺如法大般若経について
Daihannya-kyō Sutras based on Nyohō-Buddha’s teachings in Shakubuji temple
中村 善則
( Nakamura Yoshinori )
問屋 真一
( Toiya Shin-ichi )
神戸市立博物館が1986年から調査した石峯寺(神戸市北区淡河町神影)所蔵の大般若経600巻の調査報告。鎌倉時代末期の書写経で、一部補写経を含む(他に明治期の補写経39巻)。改装時の錯簡を復元し、66巻に見える奥書、料紙の幅などをもとに、書写事業の過程を検討し、5名の執筆僧の関わり方について考察している。また、経櫃や経典奥書に記された如法経としての作法手順を紹介し、如法経と称して書写された意義について言及している。
中村善則,問屋真一 1994「石峯寺如法大般若経について」 『神戸市立博物館研究紀要』
https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/article/19872