古代須恵器大甕の耐久-栃木県域の事例から-
TSUNO Jin
( 津野 仁 )
栃木県内から出土した古代の須恵器大甕について、窯跡出土品による編年の型式消費地出土品の時期を対照した。その結果、7世紀前半に産された甕は一部9世紀代まで使用していることがわかった。しかし、その数に比較すると、7世紀末以降に生産された甕が長期間使用される事例の方が多かった。また、短期間で使用・廃棄される事例が半数程に達した。2~3世紀に亘り長期間使用される甕(瓼)は、文献史料によれば坏の600から800倍の価格であり、高価な耐久消費財でもあった。7世紀末以降、大甕の生産量が増加し、新たに購入した物が使用さ耐久財の消費も流通量によって規定されていた。
NAID :
Prefecture :
Tochigi Prefecture
文化財種別
考古資料
史跡・遺跡種別
集落
遺物(材質分類)
土器
学問種別
考古学
テーマ
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Created Date :
2024-03-15
wikipedia 出典テンプレート :
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