鉄器生産の諸問題
村上 恭通
( MURAKAMI Yasuyuki )
熊本県内では弥生時代後期の鍛冶遺構が多数知られており、その遺跡数は国内でも最多である。二子塚遺跡の鍛冶遺構は詳細な発掘調査と分析が行われ、かつ報告される初例となる。鍛冶炉に 向かって一方向から風が送られ、また一カ所に鉄床石が据えられて、一人の工人が鍛打作業や鏨による鉄板の切断作業を行う鍛冶工房を復元した。鍛冶具は石製の鎚、鉄床石、砥石、鉄製鏨からなり、鏨を用いた鉄板の裁断により様々な形状の三角形鉄片が生じる。
村上恭通 1992「鉄器生産の諸問題」 『二子塚』熊本県文化財調査報告
https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/article/121374
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