幅・津留遺跡出土遺物の諸問題
宮崎 敬士
( MIYAZAKI Takashi )
竪穴建物から出土する角礫群は、接合作業により、規格性をもつ柱状の角礫と石皿の破片とに弁別できることが明らかになった。イノシシ形石製品は、形態、法量、時期が土器片加工品と近似し、分布地域も隣接している。しかし、素材、厚さ、重さ、機能部位が特定できるか否か、が異なる。遺構から出土した赤彩土器の破片量を、その重さを計り比較した結果、赤彩土器の出土量は、遺構の用途と堆積過程に規定されていた。粗製甕は、主に竪穴建物から出土し墓域では検出されないこと、弥生時代後期の土器群に共伴することの2 点が判明した。
宮崎敬士 2019「幅・津留遺跡出土遺物の諸問題」 『幅・津留遺跡』熊本県文化財調査報告
https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/article/121341
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