幅地区における墓域の土器廃棄遺構と出土土器
石田 智子
( ISHIDA Tomoko )
集団墓の墓群周辺に土器廃棄遺構を設置する事例としては、幅地区は最南端に位置している。弥生時代中期の甕棺墓制にともなう墓域における土器廃棄行為としては、最も遅い時期まで実施している事例のひとつであり、最終焉の状況を示す。筑紫地域や日田地域との類似性が確認できるが、幅地区独自の要素も多数みられる。墓域で土器廃棄を長期間にわたって継続的に実施する葬送行為は、北部九州全体の動向と共通する。
石田智子 2019「幅地区における墓域の土器廃棄遺構と出土土器 」 『幅・津留遺跡』熊本県文化財調査報告
https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/article/121336
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