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中筋遺跡

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/61923
DOI 2D code
2D Code download
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.61923
For Citation 山元町教育委員会 2015 『山元町文化財調査報告書10:中筋遺跡』山元町教育委員会
山元町教育委員会 2015 『中筋遺跡』山元町文化財調査報告書10
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File
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Title 中筋遺跡
Participation-organizations 山元町 - 宮城県
Alternative なかすじいせき
Subtitle 常磐自動車道(県境~山元間)建設工事に係る発掘調査報告書 ; 5
Volume
Series 山元町文化財調査報告書
Series Number 10
Author
Editorial Organization
山元町教育委員会
Publisher
山元町教育委員会
Publish Date 20150327
Publisher ID 04362
ZIP CODE
TEL
Aaddress
Report Type Codes
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
NII Type Research Paper
Research Report 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
NCID
JP Number
Other Resource
Remark
Articles
Site
Site Name 中筋遺跡
Site Name Transcription なかすじいせき
Order in book
Address 宮城県亘理郡山元町鷲足字中筋
Address Transcription みやぎけんわたりぐんやまもとちょうわしあしあざなかすじ
City Code 04362
Site Number 14080
North Latitude (JGD)
East Longitude (JGD)
North Latitude (WGS) 375847
East Longitude (WGS) 1405204
Dd X Y 37.979722 140.867777
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
Research Period
20120823-20121219
Research Space
4140
Research Causes 常磐自動車道(県境~山元間)建設工事
OverView
Site Type
その他の生産遺跡
Main Age
弥生
Main Features
水田跡
溝跡
ピット
木杭跡
性格不明遺構
Main Foundings
弥生土器
石包丁
板状石器
Remark *遺物包含層 (弥生中期前葉~中葉)
*津波痕跡
Site Type
散布地
Main Age
縄文
Main Features
Main Foundings
縄文土器
Remark *遺物包含層(縄文晩期後葉~末)
*洪水痕跡
Site Type
Main Age
古墳
Main Features
土坑
Main Foundings
土師器
土製支脚
Remark 土坑14基
Abstract  中筋遺跡は、宮城県南東部の阿武隈山地から東に延びる丘陵裾部の標高 7~10mの低地に立地する。遺跡の時期は、縄文時代、弥生時代、古墳時代にわたる。今回の調査では、A区で水田跡3区画、溝跡2条、ピット1基・木杭跡2箇所、性格不明遺構1基、遺物包含層、B区で土坑14基、旧河道跡を検出し、縄文土器、弥生土器、土師器、須恵器、石器が出土した。この他、自然災害痕跡を確認した。
① A 区において、縄文時代晩期後葉~末の遺物包含層が確認され、縄文土器・石器・土製品が出土した。今回の調査区内では、同時期の遺構が確認されなかったことから、周辺に同時期の集落が存在する可能性が考えられる。
② 弥生時代の遺構には、水田跡3区画(SN1~3)、溝跡2条(SD1・2)、ピット1基・木杭跡2箇所(P1~3)、性格不明遺構1基(SX1)がある。これらは出土遺物から弥生時代中期中葉頃のものとみられる。県南地域で、当該時期の水田跡が発見されたのは初めてであり、調査の結果、この水田は約2,000年前に発生した津波により廃絶したことが明らかとなった。この他、A 区において、弥生時代中期前葉~中葉の遺物包含層が確認され、多くの弥生土器や石器が出土し、当該時期の土器編年を考える上で貴重な資料を得ることができた。今回の調査区内では、同時期の住居等は確認されなかったことから、周辺地域に水田経営を行った集落が存在する可能性が考えられる。
③ 古墳時代の遺構には、土坑14基(SK1~14)がある。これらは、遺構の重複関係や出土遺物から、いずれも古墳時代前期のものと考えられる。遺物の出土状況や遺構の特徴から、これらの土坑は「土坑墓」の可能性が想定された。
④ 自然災害痕跡として、洪水・津波の痕跡と考えられる痕跡を確認した。洪水痕跡は、A 区及び B 区において確認し、縄文時代晩期、弥生時代中期~後期の間に発生したとみられる洪水砂層を検出した。津波痕跡は、A 区において確認し、調査の結果、その年代は約2,000年前(弥生時代)のものと推定され、仙台平野中部に位置する沓形遺跡・荒井南遺跡で確認されている弥生時代の津波堆積物に対比される。中筋遺跡で確認された津波堆積物(砂層)は、調査区中央付近で途切れることから、この付近が当時の津波により運ばれた「砂」の到達地点であったと考えられ、その遡上距離は当時の海岸線から約2.3km前後であったと推定される。
⑤ この他、B区において、弥生時代中期~古墳時代前期以前の旧河道跡を確認した。

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