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原遺跡第6次調査概要報告書

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/129164
DOI 2D code
2D Code download
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.129164
For Citation 岩沼市教育委員会 2022 『宮城県岩沼市文化財調査報告書29:原遺跡第6次調査概要報告書』岩沼市教育委員会
岩沼市教育委員会 2022 『原遺跡第6次調査概要報告書』宮城県岩沼市文化財調査報告書29
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File
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Title 原遺跡第6次調査概要報告書
Participation-organizations 岩沼市 - 宮城県
Alternative はらいせきだいろくじちょうさがいようほうこくしょ
Subtitle
Volume
Series 宮城県岩沼市文化財調査報告書
Series Number 29
Author
Editorial Organization
岩沼市教育委員会
Publisher
岩沼市教育委員会
Publish Date 20220331
Publisher ID 04211
ZIP CODE 9892480
TEL 0223230844
Aaddress 宮城県岩沼市桜1丁目6- 20 
Report Type Codes
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
NII Type Research Paper
Research Report 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
NCID
JP Number
Other Resource
Remark
Articles
Site
Site Name 原遺跡 第6次
Site Name Transcription はらいせき
Order in book
Address 岩沼市南長谷字原
Address Transcription いわぬましみなみはせあざはら
City Code 042111
Site Number 15053
North Latitude (JGD)
East Longitude (JGD)
North Latitude (WGS) 380503
East Longitude (WGS) 1405103
Dd X Y 38.084166 140.850833
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
Research Period
20210706-02211224
Research Space
755
Research Causes 範囲・内容確認調査
OverView
Site Type
集落
官衙
Main Age
古墳
飛鳥白鳳
奈良
平安
Main Features
掘立柱建物跡
柱列跡
竪穴建物跡
大型土坑
溝跡
土坑
Main Foundings
灰釉陶器
須恵器
土師器
金属製品
土製品
石製品
Remark 官衙中枢施設を区画するとみられる大溝跡のコーナー部分を確認した。また、7世紀代としては宮城県内でも最大規模となる大型竪穴建物跡を発見した。遺物では灰釉陶器、小型の鉄刀、雁又式・平根式鉄鏃などが出土した。
Abstract  原遺跡が所在する岩沼市南西部の玉崎地区は、『延喜式』に記載される「玉前駅家」、多賀城跡出土木簡にみられる「玉前剗」の比定地とされてきた。平成28年度の圃場整備事業に伴う第1次調査では、掘方規模の大きい柱穴跡、美濃地方で生産されたと考えられる須恵器円面硯が発見され、また翌29年度に実施した第2次調査では墨書土器や材木塀が発見されたことから、官衙関連施設の可能性が考えられるようになった。さらに平成30年度に実施した第3次調査では、主軸が真北方向となる桁行10間、梁行3間の長舎が同位置で建て替えが行われていることが判明し、建物の機能した時期は8世紀前半から後半と考えられるなどの成果が得られ、第4次調査では8世紀代から9世紀代の掘立柱建物跡を確認し、官衙中枢施設が移動している可能性が考えられるようになった。一方、第5次調査では、第3次調査で発見された長舎と一連の施設と考えられる掘立柱建物跡や9世紀代の区画溝を確認し、官衙中枢施設の広がりや中枢施設移動後の土地利用の在り方が明らかになった。
 第6次調査は、第5次調査地の西側で実施した。確認した遺構は古代の竪穴建物跡6棟、大型土坑1基、溝跡10条、土坑・柱穴多数のほか、時期不明の井戸跡1基、近世土坑1基である。竪穴建物跡のうち、SI21021は東西9.6m、南北9.8mの規模をもち、7世紀代の竪穴建物跡としては宮城県内でも最大規模である。遺物では8世紀末葉から9世紀半ば頃にかけての土師器・須恵器を主体として、猿投窯跡群の製品と考えられるフラスコ形長頸瓶や市内の遺跡で初となる灰釉陶器などが出土した。金属製品ではSI21003の床面で小型の鉄刀が出土したほか、溝跡からは雁又式・平根式鉄鏃など遺跡の性格解明の糸口となりうる資料を得られた。発見された遺構のうち、平面形状でほぼ直角に曲がることが確認され、8世紀代につくられたと考えられるSD21002は、埋没過程で同位置での掘り直しが認められること、溝の主軸方位がほぼ真北であることから、官衙中枢施設を区画する溝のコーナー部分とみられる。

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