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茨城県
常陸太田市集中曝涼【文化財解説(中染阿弥陀堂】

 中染の地には、東金砂山東清寺の末寺で阿弥陀如来を本尊とする阿弥陀院がありましたが、元治元年(1864)の天狗・諸生の乱で火災にあい、建物が焼失したと伝えられています。その後、地元の人たちの手で小堂が 建てられ、現在は国指定の鉄造阿弥陀如来立像を安置するための収蔵庫があります。

国指定重要文化財  鉄造阿弥陀如来立像
 阿弥陀如来は像高164.2㎝の等身像の鉄仏で、技術的難易度が高い鉄による鋳造をおこなうため、細部表現が簡略化され、頭部の螺髪は大きく、衣文も形式化がみられますが、その温かみのある穏やかな表情と、凛とした姿勢が美しい像です。鉄仏は鎌倉時代を中心に造られ、関東地方と愛知県に偏って分布しており、その数は少なく、非常に貴重な仏像です。
 本像の背面には、大檀那(筆頭寄進者)桐原左衛門、大大工(筆頭鋳工)権守入道西念、大勧進(寄進取りまとめ役)僧立佛房、大仏師(原型製作者)日向房良覚らの名と、弘長4年4月26日の日付を記す銘文が刻まれています。これらの人々の事績は知られていませんが、桐原左衛門は佐竹氏家臣とみられます。
 念心・西念といった法名は、一時常陸国に滞在し、佐竹氏とも親交のあった「親鸞」を中心とした浄土教団とのつながりを連想させ、当時常陸国において広く信仰されていた浄土教の影響下において本像が造像された可能性は非常に高いと考えられます。
データ登録機関 : 常陸太田市
文化財所在地 : 茨城県
動画種別 : 文化財紹介・解説
対象 : 大人向け
文化財種別 : 彫刻
時代 鎌倉
総覧登録日 : 2021-05-13
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