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八幡西遺跡第1・2次発掘調査報告書

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/90377
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.90377
引用表記 公益財団法人山形県埋蔵文化財センター 2021 『山形県埋蔵文化財センター調査報告書242:八幡西遺跡第1・2次発掘調査報告書』公益財団法人山形県埋蔵文化財センター
公益財団法人山形県埋蔵文化財センター 2021 『八幡西遺跡第1・2次発掘調査報告書』山形県埋蔵文化財センター調査報告書242
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書名 八幡西遺跡第1・2次発掘調査報告書
発行(管理)機関 (公財)山形県埋蔵文化財センター - 山形県
書名かな やわたにしいせきだい1・2じはっくつちょうさほうこくしょ
副書名
巻次
シリーズ名 山形県埋蔵文化財センター調査報告書
シリーズ番号 242
編著者名
編集機関
公益財団法人山形県埋蔵文化財センター
発行機関
公益財団法人山形県埋蔵文化財センター
発行年月日 20210331
作成機関ID
郵便番号 9993246
電話番号 0236725301
住所 山形県上山市中山字壁屋敷5608番地
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 八幡西遺跡
遺跡名かな やわたにしいせき
本内順位
遺跡所在地 山形県東置賜郡川西町大字西大塚字因幡一・八幡三
所在地ふりがな やまがたけんひがしおきたまぐんかわにしまちおおあざにしおおつかあざいなばいち・やわたさん
市町村コード 06382
遺跡番号 172
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 380238.62
東経(世界測地系)度分秒 1400340.70
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 38.044061 140.061305
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20160516-20161217
20170512-20170922
調査面積(㎡)
7000
3500
調査原因 一般国道113号梨郷道路事業
遺跡概要
種別
集落
時代
古代(細分不明)
主な遺構
掘立柱建物8
井戸2
土坑
主な遺物
土師器
赤焼土器
須恵器
風字硯
曲物底板
柱根
井戸材(横板・縦板・横桟
特記事項 県内で類例の少ない上下2段構造で厚板・薄板を併用する方形縦板組横桟留井戸や、中世の焼骨埋納土坑、近世の竪穴建物を検出。
近世木棺墓は全国的にも希少な追葬の痕跡を示す可能性が高い。
多数の掘立柱建物と水場遺構など各種遺構で構成される近世屋敷地の様相も判明。
(文化財認定箱数:87)
種別
時代
中世(細分不明)
主な遺構
掘立柱建物1
焼骨埋納土坑1
主な遺物
須恵器系陶器擂鉢
瓦質擂鉢
龍泉窯青磁
中国産青花
肥前・瀬戸美濃陶器
特記事項
種別
時代
近世(細分不明)
主な遺構
掘立柱建物15
竪穴建物4
木棺墓2
水場遺構3
土坑
区画溝・溝
主な遺物
肥前陶磁器
瀬戸美濃陶磁器
岸窯系陶器
在地産陶磁器
ベンガラ塊が入った白磁紅皿
漆蝋が付着したかわらけ
「八幡神」朱書き礫石
砥石
鞴羽口
木製品
金属製品
特記事項
要約  八幡西遺跡は、古代から近代にかけて断続的に営まれた集落遺跡である。今回の調査で確認された主要な遺構は、8世紀中葉から9世紀の掘立柱建物・井戸・土坑・溝と、17 世紀前半から19 世紀にかけての近世屋敷地を構成する掘立柱建物・竪穴建物・木棺墓・水場遺構・土坑・溝で、間をつなぐ中世の遺物も僅少ながら確実に認められ、当該期の掘立柱建物・焼骨埋納土坑の存在を確認した。
 奈良時代に散漫だった遺構分布が平安時代になると調査区北半にまとまり、中世でも同じエリアが墓域などに利用されている状況から、調査区外の八幡神社周辺が地域の中核として機能したと目される。この南側に形成された区画溝を伴う近世屋敷地は、肝煎ないし組頭の住宅主屋と考えられる大型掘立柱建物を起点とし、漆蝋生産への従事と取りやめ、追葬が行われた可能性を示す凶作時の木棺墓、屋敷地移転に伴う新たな生業の開始といった、当該地域の在方集落における営みが明らかとなった。

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