北見市端野町緋牛内20遺跡試掘調査について
市川 岳朗
2020年に新規登載した緋牛内20遺跡の試掘調査成果について報告する。試掘調査では始めに測量調査を実施し遺跡包蔵地の地形的特徴を記録した。測量結果から遺跡は尾根の頂上から少し低い地点に位置するとみられたこと、ほぼ北向きの尾根に所在するなど昨年度の所在調査の所見を補強する結果が得られた。測量後は作成した図面上10m×10mの仮想グリッドを設定し、推定包蔵地範囲内のグリッド交点と、所在調査時に表採資料が多く見つかった地点周囲にトレンチを合計42箇所設定し掘削を行った。42箇所のトレンチのうち1箇所から黒曜石フレイク2点と黒曜石1点が出土した.
今回の試掘調査により昨年度の所在調査時に遺跡の推定範囲を廻る伐採用の作業道上で表採した地点付近に設定したトレンチから遺構や遺物の痕跡はみられなかったこと、ほとんどのトレンチから遺構や遺物が見つからなかったことから範囲や規模の小さい遺跡であることが判明した。
今回の試掘調査により昨年度の所在調査時に遺跡の推定範囲を廻る伐採用の作業道上で表採した地点付近に設定したトレンチから遺構や遺物の痕跡はみられなかったこと、ほとんどのトレンチから遺構や遺物が見つからなかったことから範囲や規模の小さい遺跡であることが判明した。