大阪府立四條畷高等学校昭和42 年度飯盛城跡発掘調査の意義
實盛 良彦
昭和42 年12 月の発掘調査は、当時考古学分野で標準だった平板測量の手法で調査地区の図化をおこない、人工的に層序を分けることで部員間の土層観察経験の浅深を克服し、遺物出土位置と層位が細かく記録されていた。その出土遺物は、来歴の知れない資料や、出土地が伝聞されたのみの資料とは異なり、出土位置や状況が正確にわかる第一級の考古学資料と言えるだろう。