古代から中世における矢作川下流域の河道変遷
鈴木 正貴
矢作川下流域(現西尾市域)での古代から中世における河川の様相を解明するため、明治24 年作成地形図から河道痕跡を抽出し、遺跡や遺物の分布などからその変遷を考察した。その結果、古代においては岡崎市正名町から西尾市野々宮町・市子町に至る大流路が1条存在し、周辺に複数の小河川が展開したと想定した。中世になると、陸地化が進みさらに多くの小河川が流れるとともに西尾市小島町から西尾市一色町赤羽に至る大流路(旧弓取川)が1条追加されたと推定される。14 世紀末に六名堤が築堤された影響で後者の大流路が主流となっていくが、16 世紀初頭においても細池の渡と鎌谷の渡が併存していることから、2 条の大流路が存在したと復元できる。
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愛知県
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考古資料
史跡・遺跡種別
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考古学
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総覧登録日 :
2022-07-21
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