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中野遺跡・庄道田遺跡 発掘調査報告書

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/15298
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.15298
引用表記 新発田市教育委員会 2014 『新発田市埋蔵文化財調査報告51:中野遺跡・庄道田遺跡 発掘調査報告書』新発田市教育委員会
新発田市教育委員会 2014 『中野遺跡・庄道田遺跡 発掘調査報告書』新発田市埋蔵文化財調査報告51
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ファイル
書名 中野遺跡・庄道田遺跡 発掘調査報告書
発行(管理)機関 新発田市 - 新潟県
書名かな なかのいせき・しょうみちだいせき はっくつちょうさほうこくしょ
副書名 県営担い手育成基盤整備事業(加治川右岸地区)に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書
巻次 3
シリーズ名 新発田市埋蔵文化財調査報告
シリーズ番号 51
編著者名
編集機関
新発田市教育委員会
発行機関
新発田市教育委員会
発行年月日 20140317
作成機関ID 15206
郵便番号 9592323
電話番号 0254229534
住所 新潟県新発田市乙次281番地2
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 中野遺跡
遺跡名かな なかのいせき
本内順位 1
遺跡所在地 新潟県新発田市板山字中野2608-2番地ほか
所在地ふりがな にいがたけんしばたしいたやまあざなかの
市町村コード 15206
遺跡番号 27
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 375416.80
東経(世界測地系)度分秒 1392414
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 37.904666 139.403888
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20100531-20100812
調査面積(㎡)
1023
調査原因 県営担い手育成基盤整備事業(加治川右岸地区)
遺跡概要
種別
集落
時代
縄文
主な遺構
複式炉3
土坑21
埋設土器8
焼土2
複式炉3
土坑21
埋設土器8
焼土2
主な遺物
縄文土器
石器
土偶
土製耳飾
石製耳飾
石剣
石刀
石棒
パステル形石製品
ヒスイ打割礫
焼粘土塊
縄文土器
石器
土偶
土製耳飾
石製耳飾
石剣
石刀
石棒
パステル形石製品
ヒスイ打割礫
焼粘土塊
特記事項 磨製石斧とヒスイなどの石製品の生産遺跡である。確認調査で赤色漆糸出土。東へ800mの位置に黒曜石の板山原産地がある。
種別
散布地
時代
古墳
室町
主な遺構
主な遺物
土師器
青磁
珠洲焼
特記事項
種別
散布地
時代
古墳
室町
主な遺構
主な遺物
土師器
青磁
珠洲焼
特記事項
遺跡名 庄道田遺跡
遺跡名かな しょうみちだいせき
本内順位 2
遺跡所在地 新潟県新発田市板山字庄道田3457-1番地ほか
所在地ふりがな
市町村コード 15206
遺跡番号 329
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 375411
東経(世界測地系)度分秒 1392410
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 37.903055 139.402777
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20110601-20110607
調査面積(㎡)
12
調査原因 県営担い手育成基盤整備事業(加治川右岸地区)
遺跡概要
種別
集落
時代
縄文
主な遺構
埋設土器1
埋設土器1
主な遺物
縄文土器
石器
石製品
土製品
縄文土器
石器
石製品
土製品
特記事項
種別
その他
時代
古墳
室町
主な遺構
主な遺物
土師器
珠洲焼
特記事項
種別
その他
時代
古墳
室町
主な遺構
主な遺物
土師器
珠洲焼
特記事項
要約 中野遺跡の本調査は,563㎡の南区と460㎡の北区の2箇所で実施し,昭和42 年の調査地点は,南区の南側に接する。庄道田遺跡は,集水枡部分の12㎡を調査した。
 南区の主体となる時期は後期中葉・後葉そして晩期前葉であるが,遺構・遺物包含層とも改田工事による削平が著しい。遺構には,土坑・埋設土器・焼土がある。南区から35 mほど南では,確認調査時に,大洞B 1 式の深鉢3個が近接して検出され,うち2個は底部が穿孔されていた。北区では,段丘北端で中期末葉の複式炉3基,後期中葉の埋設土器1 基を検出した。段丘上は深く削平されていたが,斜面下から後期初頭
と後葉の土器が多く出土した。
 庄道田遺跡では,川跡の底から,晩期前葉の埋設土器と列石を検出した。
 中野遺跡の昭和42 年1・2次調査で出土した大きな三角山形の波状口縁深鉢は,後期後葉の瘤付土器第Ⅱ段階に時期比定され,新潟県北部地域の基準資料となっている。今回の調査では,瘤付土器第Ⅱ段階に加え,第Ⅰ段階の西ノ浜式と,第Ⅳ段階相当の土器群を認識でき,この地域の後期後葉土器群の再編が急がれる。
 市内の山間・山麓の縄文時代遺跡では,中期中葉以降に磨製石斧の大量製作が行われ,本遺跡でもその製作に伴う剥離・敲打・研磨の各工程の未成品と多量の剥片,工具である多面体敲石や砥石が出土している。
 晩期初頭・前葉の南区を主体に,21 点のヒスイが出土した。白色ヒスイは多面体敲石に用いられ,緑色の部分が垂飾品などに加工されている。打割・研磨・穿孔の各工程があり,攻玉工具として,砂岩製の棒状・板状・有溝の各砥石,石鋸がある。注目されるのは,先端が狭まった細い板状の珪化木製石器で,石製品の仕上げ用砥石と考えられる。本遺跡は,ヒスイ産地の糸魚川から200㎞近く北に位置し,海岸線からも17
㎞ほど離れている。攻玉遺跡としては,特異な立地である。
 本遺跡から東へ800 mに,板山黒曜石原産地がある。稜の摩滅した亜角礫の転石で,良質だが長軸4㎝以内が大多数である。中野遺跡からは678 gの黒曜石が出土し,化学分析の結果,板山産以外に月山産,湯ノ倉産が含まれ,産地不明ながら真珠岩も石器として用いられている。

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