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青森市三内遺跡

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/61963
引用表記 青森県教育委員会 1978 『青森県埋蔵文化財調査報告書37:青森市三内遺跡』青森県教育委員会
青森県教育委員会 1978 『青森市三内遺跡』青森県埋蔵文化財調査報告書37
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ファイル
書名 青森市三内遺跡
発行(管理)機関 青森県埋蔵文化財調査センター - 青森県
書名かな あおもりしさんないいせき
副書名 東北縦貫自動車道並びに一般国道7号線青森環状道路建設に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書
巻次
シリーズ名 青森県埋蔵文化財調査報告書
シリーズ番号 37
編著者名
編集機関
青森県教育委員会
発行機関
青森県教育委員会
発行年月日 19780320
作成機関ID 022012
郵便番号 0308540
電話番号 0177221111
住所 青森市新町二丁目3 番1 号
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 三内遺跡
遺跡名かな さんないいせき
本内順位
遺跡所在地 青森県青森市大字三内字丸山325、345
所在地ふりがな あおもりしおおあざさんないあざまるやま325、345
市町村コード 02201
遺跡番号 201019
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 404842.9
東経(世界測地系)度分秒 1404119.1
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 40.811916 140.688638
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
19760719-19761115
調査面積(㎡)
3400
調査原因 道路建設事業に伴う記録保存調査
遺跡概要
種別
集落
時代
縄文
主な遺構
竪穴住居跡 5
土壙 13
主な遺物
土器
石器
青竜刀形石製品
特記事項 ・竪穴住居跡は中期末葉から後期初頭。
・土器は早期から後期。中期と後期の土器が多数を占めている。
・中の平Ⅲ式と大曲1 式の中間に位置する土器と青竜刀形石製品が土壙々底から伴出した。
種別
集落
時代
平安
主な遺構
竪穴住居跡 29
土壙 13
溝 6
空堀 1
主な遺物
土師器
須恵器
擦文土器
製塩土器
土製支脚
鉄製品
木製品及び竹製品
動物遺存体
角加工品
炭化材
炭化織布
炭化米
特記事項 ・竪穴住居跡の壁に沿って建てられている炭化板材を5 棟の竪穴住居跡で確認。
・H-44号竪穴住居跡床面から「穂摘み具様鉄製品」16点が一括出土した。
・鉄製品の詳細は紡錘車3 、刀子9 、釘2 、釣針13以上、鎌2 、スキ・ク
ワ先1 、斧1 、棒状鉄製品11、鎖状鉄製品1 、環状鉄製品(つば?) 1 、扁平小片、弧状鉄製品1 、穂摘み具様鉄製品(仮称)16ほか
・H-23号竪穴住居跡から釣糸が結着されたままの鉄製釣針が10点以上出土した。
要約 縄文時代の遺構は、竪穴住居跡5 棟、土壙13基が検出された。竪穴住居跡は、形態及び内部施設がバラエティーに富み、いずれも中期末葉から後期初頭に位置づけられようが、J- 2 号竪穴住居跡の床面からは先土器時代の石刃2 点が出土した。J-13号土壙、J-14号竪穴住居跡からは、中期末葉~後期初頭と考えられる壺が出土している。この壺は中期末葉~後期初頭の土器の形態及び型式等を考える上で注目する必要があろう。また、J-13号土壙では当該土器と共に青竜刀形石器が出土しており、50数例ある発見例としては初めて明確に土器と伴出した。J- 7 号土壙はフラスコ状であるが、覆土の上半から後期の大型深鉢形土器が1 点、完形で直立して出土した。土器内覆土の上部には焼土が堆積していた。遺物は早期、前期、中期、後期の土器、石器がダンボール箱10個にのぼる。
歴史時代の遺構は、竪穴住居跡29棟、土壙13基、溝6 条、空堀1 本が検出された。注目されるのは、竪穴住居の壁溝に炭化してはいるが「板」が打ち込まれ、並べ建てられていたことである。また、豊富な遺物が出土した竪穴住居跡では、床面に置かれた遺物を降下火山灰が覆っており、この降下火山灰の噴出年代を床面の土器の編年上の位置から推定でき、今後の各遺跡相互間の示準資料となろう。空堀は「三内館」(別名蝦夷館)と言われる自然地形を利用した防御施設の主体部の外側を巡る箱薬研状を呈する空堀の一部である。遺物は、土師器、須恵器、擦文土器、製塩土器等の土器類の他、鉄製釣針、刀子、鉄製紡錘車、斧、穂摘み具様半月形鉄製品、鎌、スキ・クワ先等の鉄製品、炭化織布、炭化米、砥石等が出土した。

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