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東平遺跡 第136地区

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/139226
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.139226
引用表記 富士市教育委員会 2023 『富士市埋蔵文化財調査報告78:東平遺跡 第136地区』富士市教育委員会
富士市教育委員会 2023 『東平遺跡 第136地区』富士市埋蔵文化財調査報告78
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書名 東平遺跡 第136地区
発行(管理)機関 富士市 - 静岡県
有償頒布・配布ページ https://www.city.fuji.shizuoka.jp/kyouiku/c0403/fmervo000000aysq.html
※ 有償頒布・配布していない場合もあります
書名かな ひがしだいらいせき だい136ちく
副書名
巻次
シリーズ名 富士市埋蔵文化財調査報告
シリーズ番号 78
編著者名
編集機関
富士市教育委員会
発行機関
富士市教育委員会
発行年月日 20230331
作成機関ID 22210
郵便番号 4170061
電話番号 0545307850
住所 静岡県富士市伝法66番地の2
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
タイトル 総括
英語タイトル
著者
佐藤 祐樹 , SATO Yuki
ページ範囲 83 - 89
NAID
都道府県 静岡県
時代 飛鳥白鳳 奈良
文化財種別 史跡 考古資料 有形文化財
史跡・遺跡種別 集落 古墳
遺物(材質分類) 土器 土製品(瓦含む)
学問種別 考古学
テーマ 資料集成 流通・経済史 その他
他の電子リソース
引用表記
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抄録(内容要約)  東平遺跡は、静岡県東部、富士山南麓に広がる大淵扇状地の緩斜面上に位置する。遺跡の西には伝法沢川が流れ、潤井川から分岐した小潤井川に合流し駿河湾へと至る。遺跡の南東部に所在する富知六所浅間神社周辺は富士山の溶岩末端部分に位置し、現在も湧水が認められており、和田川となって駿河湾へ注ぎ込む。
 東平遺跡では、これまでに行われた調査で、整然と並び建てられた掘立柱建物群や380軒近くの竪穴建物が確認されており、奈良時代における駿河国富士郡の郡衙と考えられている。また、遺跡内には郡衙周辺寺院に位置づけられる寺院(三日市廃寺跡)が存在したことが布目瓦の分布から明らかとなっている。
 本書で報告する第136地区においても、8世紀から9世紀にかけて、建物軸を揃えて計画的に建てられたとみられる掘立柱建物5棟(SH2001 ~2005)と、同時期の竪穴建物9軒(SB2001 ~ 2009)が検出されている。竪穴建物からは畿内産(系)土器や、腰帯具、製塩土器が出土するなど、宿泊機能を有する館とそれに伴う饗宴空間という特別な空間が整備されていたと想像できる。本地区内には富士郡司の祖先墓と位置付けられる東平第1号墳が7世紀中葉に築かれており、本地区一帯が富士郡家にとって特別なエリアであったと結論付けられる。
所収遺跡
遺跡名 東平遺跡 第136地区
遺跡名かな ひがしだいらいせき
本内順位 1
遺跡所在地 富士市伝法
所在地ふりがな ふじしでんぼう
市町村コード 22210
遺跡番号 42
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 351018.88
東経(世界測地系)度分秒 1384036.74
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 35.171911 138.676872
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20210115-20210121
20210510-20210903
調査面積(㎡)
234.432
1276.62
調査原因 確認調査・本発掘調査
遺跡概要
種別
集落
時代
奈良
平安
主な遺構
掘建柱建物
竪穴建物
溝状遺構
ピット
土坑
主な遺物
土師器
須恵器
灰釉陶器
土製品(人形)
石製品(紡錘車)
金属製品(鉈尾)
特記事項
要約  東平遺跡は、静岡県東部、富士山南麓に広がる大淵扇状地の緩斜面上に位置する。遺跡の西には伝法沢川が流れ、潤井川から分岐した小潤井川に合流し駿河湾へと至る。遺跡の南東部に所在する富知六所浅間神社周辺は富士山の溶岩末端部分に位置し、現在も湧水が認められており、和田川となって駿河湾へ注ぎ込む。
 東平遺跡では、これまでに行われた調査で、整然と並び建てられた掘立柱建物群や380軒近くの竪穴建物が確認されており、奈良時代における駿河国富士郡の郡衙と考えられている。また、遺跡内には郡衙周辺寺院に位置づけられる寺院(三日市廃寺跡)が存在したことが布目瓦の分布から明らかとなっている。
 本書で報告する第136地区においても 東平遺跡は、静岡県東部、富士山南麓に広がる大淵扇状地の緩斜面上に位置する。遺跡の西には伝法沢川が流れ、潤井川から分岐した小潤井川に合流し駿河湾へと至る。遺跡の南東部に所在する富知六所浅間神社周辺は富士山の溶岩末端部分に位置し、現在も湧水が認められており、和田川となって駿河湾へ注ぎ込む。
 東平遺跡では、これまでに行われた調査で、整然と並び建てられた掘立柱建物群や380軒近くの竪穴建物が確認されており、奈良時代における駿河国富士郡の郡衙と考えられている。また、遺跡内には郡衙周辺寺院に位置づけられる寺院(三日市廃寺跡)が存在したことが布目瓦の分布から明らかとなっている。
 本書で報告する第136地区においても、8世紀から9世紀にかけて、建物軸を揃えて計画的に建てられたとみられる掘立柱建物5棟(SH2001 ~2005)と、同時期の竪穴建物9軒(SB2001 ~ 2009)が検出されている。竪穴建物からは畿内産(系)土器や、腰帯具、製塩土器が出土するなど、宿泊機能を有する館とそれに伴う饗宴空間という特別な空間が整備されていたと想像できる。本地区内には富士郡司の祖先墓と位置付けられる東平第1号墳が7世紀中葉に築かれており、本地区一帯が富士郡家にとって特別なエリアであったと結論付けられる。、8世紀から9世紀にかけて、建物軸を揃えて計画的に建てられたとみられる掘立柱建物5棟(SH2001 ~2005)と、同時期の竪穴建物9軒(SB2001 ~ 2009)が検出されている。竪穴建物からは畿内産(系)土器や、腰帯具、製塩土器が出土するなど、宿泊機能を有する館とそれに伴う饗宴空間という特別な空間が整備されていたと想像できる。本地区内には富士郡司の祖先墓と位置付けられる東平第1号墳が7世紀中葉に築かれており、本地区一帯が富士郡家にとって特別なエリアであったと結論付けられる。

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