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富山市中冨居遺跡発掘調査報告書

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/138520
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.138520
引用表記 有限会社毛野考古学研究所富山支所 2023 『富山市埋蔵文化財調査報告112:富山市中冨居遺跡発掘調査報告書』富山市教育委員会埋蔵文化財センター
有限会社毛野考古学研究所富山支所 2023 『富山市中冨居遺跡発掘調査報告書』富山市埋蔵文化財調査報告112
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ファイル
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書名 富山市中冨居遺跡発掘調査報告書
発行(管理)機関 富山市 - 富山県
書名かな とやまし なかふご いせき はっくつ ちょうさ ほうこくしょ
副書名 宅地造成工事に伴う埋蔵文化財発掘調査
巻次
シリーズ名 富山市埋蔵文化財調査報告
シリーズ番号 112
編著者名
編集機関
有限会社毛野考古学研究所富山支所
発行機関
富山市教育委員会埋蔵文化財センター
発行年月日 20231130
作成機関ID 16201
郵便番号 9392798
電話番号 0764652146
住所 富山県富山市婦中町速星754
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
考古資料-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
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備考
所収論文
タイトル 富山市中冨居遺跡から出土した焼人骨の人類学的報告
英語タイトル
著者
辰巳 晃司 , Tatsumi Koji
澤田 純明 , Sawada Junmei
ページ範囲 50 - 53
NAID
都道府県 富山県
時代 鎌倉
文化財種別
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類) 骨・歯・角製品
学問種別 人類学
テーマ 年代特定
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引用表記
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抄録(内容要約) 中世慕から出土した焼人骨は、1体の壮年ないし熟年男性に由来するものと推定した。
焼成状況は、死後、骨がまだ軟体組織に包まれた状態で、少なくとも800℃以上の高温で焼かれたものと考えられた。
タイトル 中世墓SZ63と関連遺構
英語タイトル
著者
常深 尚 , Tsunemi Sho
ページ範囲 54 - 56
NAID
都道府県 富山県
時代 鎌倉
文化財種別 考古資料
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別 考古学
テーマ 技法・技術 編年
他の電子リソース
引用表記
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抄録(内容要約)
タイトル 中世墓SZ63の境界性
英語タイトル
著者
常深 尚 , Tsunemi Sho
ページ範囲 56 - 60
NAID
都道府県 富山県
時代 鎌倉
文化財種別 考古資料
史跡・遺跡種別
遺物(材質分類)
学問種別 考古学
テーマ 編年 制度・政治
他の電子リソース
引用表記
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抄録(内容要約)
所収遺跡
遺跡名 中冨居遺跡
遺跡名かな なかふごいせき
本内順位
遺跡所在地 富山県富山市上飯野
所在地ふりがな とやまけんとやましかみいいの
市町村コード 16201
遺跡番号 2010251
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 364240
東経(世界測地系)度分秒 1371452
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 36.711111 137.247777
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20230320-20230418
調査面積(㎡)
227.14
調査原因 宅地造成工事
遺跡概要
種別
集落
田畑
時代
古代(細分不明)
鎌倉
主な遺構
古代土坑
ピット
鎌倉掘立柱建物
土坑
井戸
ピット
主な遺物
古代土師器
須恵器
墨書土器
鞴羽口
砥石
鎌倉中世土師器
珠洲
越前
白磁
青磁
木製品
石製品
焼人骨
特記事項 古代の畠跡と区画溝を検出した。
集石墓と火葬土坑からなる墓を検出し、珠洲の蔵骨器から火葬骨が出土した。
要約  中冨居遺跡は常願寺川の形成した扇状地の扇端部に位置し、北側には沖積平野が広がる。調査地点のすぐ西隣にかつての常願寺川の河道である広田用水が流れる。標高はおよそ 12 mである。
 古代の遺構は畠跡があり、南北方向の小溝群が 2 段階の変遷で検出された。その後、東西方向に直線的に延びる溝 SD01 が開削され、SD01 と古代新川郡の条里地割との関連を想定した。古代の遺構変遷には、常願寺川の離水による周辺地域の排水性の悪化が影響したと考えた。
 中世の遺構は 13 世紀前半の井戸跡 SE94 に始まり、その後、略方形の周溝に区画されたなかに集石墓 SZ63と円形土坑群(火葬土坑)からなる墓地が形成され、集石墓は 3 段階にわたって重層的に造営された。集石墓の新段階では珠洲の蔵骨器が出土、蔵骨器内の火葬骨は 13 世紀後半~ 14 世紀後半という年代測定結果を得た。これらの火葬墓の下からは長方形土坑群が検出され、土葬墓の可能性が考えられた。
 古代の溝 SD01、中世墓 SZ63 と関連遺構は、いずれも東西方向の帯状に分布し、現代の水田の大畦畔直下ないし大畦畔と並走して確認された。これらの遺構が強い境界性をもち、現代まで遺存したことを示している。

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