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衣山東組遺跡・ 久万山本遺跡

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/131138
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.131138
引用表記 公益財団法人松山市文化・スポーツ振興財団 埋蔵文化財センター 2023 『松山市文化財調査報告書209:衣山東組遺跡・ 久万山本遺跡』松山市教育委員会
公益財団法人松山市文化・スポーツ振興財団 埋蔵文化財センター 2023 『衣山東組遺跡・ 久万山本遺跡』松山市文化財調査報告書209
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書名 衣山東組遺跡・ 久万山本遺跡
発行(管理)機関 松山市 - 愛媛県
書名かな きぬやまひがしぐみいせき くまやまもといせき
副書名 国庫補助市内遺跡発掘調査報告書
巻次
シリーズ名 松山市文化財調査報告書
シリーズ番号 209
編著者名
編集機関
公益財団法人松山市文化・スポーツ振興財団 埋蔵文化財センター
発行機関
松山市教育委員会
発行年月日 20230315
作成機関ID 38201
郵便番号 7900003
電話番号 0899486605
住所 愛媛県松山市三番町六丁目 6 番地1
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 衣山東組遺跡
遺跡名かな きぬやまひがしぐみいせき
本内順位
遺跡所在地 愛媛県松山市衣山二丁目326番4
所在地ふりがな えひめけんまつやましきぬやま
市町村コード 38201
遺跡番号
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 335109.1
東経(世界測地系)度分秒 1324431.1
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 33.852527 132.741972
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20160222-20160318
調査面積(㎡)
75.45
調査原因 個人住宅の建築
遺跡概要
種別
集落
時代
平安
鎌倉
近世(細分不明)
主な遺構
掘立柱建物
主な遺物
弥生土器
土師器
須恵器
特記事項 古代末から中世初頭の建物址を検出。
遺跡名 久万山本遺跡
遺跡名かな くまやまもといせき
本内順位
遺跡所在地 愛媛県松山市久万ノ台 1035番
所在地ふりがな えひめけんまつやましくまのだい
市町村コード 38201
遺跡番号
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 335132.7
東経(世界測地系)度分秒 1324425.3
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 33.859083 132.740361
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20170526-20170609
調査面積(㎡)
24
調査原因 個人住宅の建築
遺跡概要
種別
集落
時代
縄文
弥生
古墳
主な遺構
竪穴建物
土坑
柱穴
主な遺物
縄文土器
弥生土器
土師器
須恵器
炭化材
特記事項 弥生後期の竪穴建物(焼失)を検出。
要約 衣山東組遺跡からは、古代末から近世までの遺構・遺物を確認した。検出した遺構は、掘立柱建物址 1 棟と溝 1 条である。建物を構成する柱穴からは詰石の転用と思われる瓦が出土しており、瓦当部分には珠文が付く重郭文や三重弧文が施されている。形態や製作技法より、これらの瓦は白鳳期の特徴を示しており、建物の時期は古代末から中世初頭と考えられる。また、溝からは中世末から近世に時期比定される土師器の皿や土瓶が出土し、溝の方位が現在の地割
の軸線と類似していることから、地鎮に関連する遺構と推測される。
 久万山本遺跡からは、縄文時代から古墳時代までの遺構・遺物を確認した。縄文時代の遺構は未検出であるが、包含層中より晩期後半の土器片が出土している。弥生時代では竪穴建物 1棟と土坑 5 基を検出し、遺物は後期から終末期の土器や石器が出土した。竪穴建物からは焼土や炭化物が大量に検出され、その状況から廃絶時に焼却処分されたものと判断される。なお、建物内には長径 1.20 m、短径 0.85 m、深さ 30㎝を測る楕円形状の掘り込みと、それを取り囲む円形に巡る溝が検出された。なお、掘り込みと溝は連結しており、一連の遺構(炉址)と考えられる。このような炉址は一般的な住居にはみられないことから、工房的な性格をもつ建物と考えられる。このほか、検出した 14 基の柱穴内からは、弥生時代後期から古墳時代後期の遺物が出土している。
 両遺跡が所在する衣山・久万ノ台地区では数基の古墳は確認されているが、一般集落の様相解明には至っていない。今回実施した久万山本遺跡の調査成果により、同地区における弥生時代後期集落の存在が明らかとなり、集落様相を解明するうえで重要な手がかりを得ることができた。

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