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井尻遺跡

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/65660
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.65660
引用表記 公益財団法人大阪府文化財センター 2017 『公益財団法人大阪府文化財センター調査報告書276:井尻遺跡』公益財団法人大阪府文化財センター
公益財団法人大阪府文化財センター 2017 『井尻遺跡』公益財団法人大阪府文化財センター調査報告書276
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書名 井尻遺跡
発行(管理)機関 大阪府文化財センター - 大阪府
有償頒布・配布ページ https://www.occh.or.jp/?s=book
※ 有償頒布・配布していない場合もあります
書名かな いじり いせき
副書名 一般国道170号(十三高槻線)道路築造事業に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書
巻次 2
シリーズ名 公益財団法人大阪府文化財センター調査報告書
シリーズ番号 276
編著者名
編集機関
公益財団法人大阪府文化財センター
発行機関
公益財団法人大阪府文化財センター
発行年月日 20170131
作成機関ID
郵便番号 5900105
電話番号 0722998791
住所 大阪府堺市南区竹城台3丁21番4号
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 井尻遺跡
遺跡名かな いじりいせき
本内順位
遺跡所在地 大阪府高槻市井尻1丁目
所在地ふりがな おおさかふたかつきしいじり
市町村コード 27207
遺跡番号 9580
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 345139
東経(世界測地系)度分秒 1353910
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 34.860833 135.652777
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20151209-20160526
調査面積(㎡)
1038
調査原因 一般国道170号(十三高槻線)道路築造
遺跡概要
種別
集落
田畑
時代
弥生
古墳
奈良
平安
鎌倉
主な遺構
掘立柱建物
落ち込み
祭祀遺構
土坑
ピット
流路
主な遺物
土師器
須恵器
韓式系土器
製塩土器
滑石製模造品
鉄器
石器
腕輪形石製品(石釧)
鉄滓
黒色土器
瓦器
緑釉陶器
灰釉陶器
白磁
浅沓か
石鍋
特記事項 ・土師器高杯・滑石製模造品・鉄器を使用した祭祀遺構の検出。鉄器の中に鉄鋌が含まれる。
・集落域での腕輪形石製品(石釧)の出土。
・梶原瓦窯平瓦の出土。
要約  今次調査では、弥生時代~中世に至る様々な遺構・遺物を検出した。当地における人々の活動の端緒は弥生時代中期に求められそうである。
 特筆すべき成果として、古墳時代中期の祭祀遺構が挙げられる。196落ち込みからは大量の土師器高杯と滑石製模造品、鉄器が出土した。土師器高杯は約130点出土しており、形態が判明するものはいずれも椀形高杯である。鉄器の中には、鉄鋌や手鎌が含まれていた。5世紀における祭祀の在り方を如実に示す成果があった。
 さらに、包含層出土ではあるが、これに近い時期と考えられる遺物に、腕輪形石製品(石釧)があり、大阪府域では集落出土例がほとんどない中、重要な成果があった。
 また、時期比定は難しいが古墳時代後期から奈良時代に属する建物を検出した。このうち、独立棟持柱を持つ掘立柱建物4が特筆される。柱構造から神社建築建物に類するものの可能性がある。
 今次調査では、196落込みの祭祀遺構や磨製石鏃、腕輪形石製品(石釧)、土師器小型丸底壺といった祭祀を想起させる遺物が出土している。掘立柱建物4が神社に類する建物であるならば、当地は弥生時代以降、連綿と祭祀が行われた「場」であった可能性もある。
 平安時代中期になり、流路が形成され、再び集落が営まれるようになる。鎌倉時代にも一時期集落を形成していたものと見られる。それ以後は連綿と耕作地としての土地利用が続いたものと推測される。

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