発行機関一覧 (都道府県別) > 全国 > 小日向一・二丁目南遺跡

小日向一・二丁目南遺跡

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/143725
DOI 二次元コード
二次元コードダウンロード
※二次元コードが有効化するまでにPDFの登録から2週間程度かかる場合があります。
DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.143725
引用表記 公益財団法人東京都教育支援機構 東京都埋蔵文化財センター 2025 『東京都埋蔵文化財センター調査報告388:小日向一・二丁目南遺跡』公益財団法人東京都教育支援機構 東京都埋蔵文化財センター
公益財団法人東京都教育支援機構 東京都埋蔵文化財センター 2025 『小日向一・二丁目南遺跡』東京都埋蔵文化財センター調査報告388
wikipedia 出典テンプレート : {{Cite book ... 開く
wikipedia 出典テンプレート : {{Cite book|和書|first=良彦|last=及川|first2=真里|last2=梶ケ山|first3=亮太|last3=佐藤|first4=由子|last4=宮本|title=小日向一・二丁目南遺跡|origdate=2025-08-29|date=2025-08-29|url=https://sitereports.nabunken.go.jp/143725|location=東京都多摩市落合一丁目 14 番 2|ncid=BD13097452|doi=10.24484/sitereports.143725|series=東京都埋蔵文化財センター調査報告|volume=388}} 閉じる
ファイル
※モバイル対応のPDFは解像度を下げているため、画像が粗く文章が読みにくい場合があります。
書名 小日向一・二丁目南遺跡
発行(管理)機関 (公財)東京都教育支援機構東京都埋蔵文化財センター - 東京都
書名かな こひなたいち・にちょうめみなみいせき
副書名 小日向住宅建物解体事業に伴う埋蔵文化財発掘調査(その 2)
巻次 2
シリーズ名 東京都埋蔵文化財センター調査報告
シリーズ番号 388
編著者名
編集機関
公益財団法人東京都教育支援機構 東京都埋蔵文化財センター
発行機関
公益財団法人東京都教育支援機構 東京都埋蔵文化財センター
発行年月日 20250829
作成機関ID 13224
郵便番号 2060033
電話番号 0423748044
住所 東京都多摩市落合一丁目 14 番 2
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 小日向一・二丁目南遺跡
遺跡名かな こひなたいち・にちょうめみなみいせき
本内順位
遺跡所在地 東京都文京区小日向二丁目13・14・15番
所在地ふりがな とうきょうとこひなたにちょうめ13・14・15ばん
市町村コード 13105
遺跡番号 118
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 354241
東経(世界測地系)度分秒 1394404
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 35.711388 139.734444
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20231016-20240331
調査面積(㎡)
964
調査原因 小日向住宅建物解体事業に伴う調査
遺跡概要
種別
散布地
時代
旧石器
主な遺構
礫群5
主な遺物
石刃
剥片
焼礫
特記事項 旧石器時代の礫群と石器の検出。
種別
集落
時代
縄文
主な遺構
陥し穴
炉穴
土坑
主な遺物
縄文土器
打製石斧
特記事項
種別
時代
弥生
主な遺構
方形周溝墓4
主な遺物
弥生土器
特記事項 弥生時代の方形周溝墓
種別
集落
時代
古墳
奈良
平安
主な遺構
竪穴建物跡9
掘立柱建物跡2以上
主な遺物
土師器
須恵器
ロクロ土師器
灰釉陶器
須恵器転用研磨具
貝巣穴泥岩
軽石
特記事項 古墳時代後期から平安時代の竪穴建物跡を9 棟、平安時代の掘立柱建物跡 2 棟以上検出。平安時代の墨書 (「酔」「中」)。

種別
集落
社寺
時代
中世(細分不明)
近世(細分不明)
近代(細分不明)
主な遺構
礎石建物跡
ピット列
地下室
ごみ穴
井戸跡
埋甕
土坑
溝状遺構
水琴窟
防空壕
埋葬遺構
主な遺物
中世舶載磁器
国産陶器
近世以降磁器
陶器
土器
ミニチュア
玩具
土製品
石製品
骨角製品
金属製品
銭貨
煉瓦
ガラス製品
スレート瓦
人骨
動物骨
特記事項
要約  小日向一・二丁目南遺跡(文京区 No.118 遺跡)は、東京メトロ有楽町線江戸川橋駅の北方約200m、小日向台と呼ばれる高台の縁辺部に立地する。発掘調査区内には、1654 年から 1908 年にかけて「龍興寺」という臨済宗の寺院が所在した。今回の発掘調査区全域は、龍興寺の境内地内を中心とし、龍興寺が明治以降手放し民地となった屋敷地跡も調査した。
 発掘調査では、旧石器時代から近代に至る多数の遺構が検出され、これらの遺構に伴い大量の遺物が出土した。遺構や遺物の多くは、江戸時代以降に属するが、奈良・平安時代、古墳時代、弥生時代、縄文時代、旧石器時代の遺物も多く確認でき、長期にわたる土地利用の様子や人々の生活の営みの一端を明らかにすることができた。
 旧石器時代はⅣ層~Ⅴ層にかけてのローム層から礫群が 5 ヶ所と石器が出土した。縄文時代は、早期後半の陥し穴や炉穴を検出した。また、弥生時代終末期は、方形周溝墓 4 基を調査した。古墳時代後期から奈良・平安時代にかけては、竪穴建物跡 9 棟や掘立柱建物跡 2 棟以上などを検出し、調査区周辺に古代村落が所在したことが判明した。掘立柱建物跡の柱穴から「酔」「中」と墨書された武蔵型土師器坏が出土した。
 近世から近代にかけては、龍興寺に関連する建物遺構や地下施設、埋葬遺構などを確認した。境内地では、絵図と遺構の照合から井戸を鍵に「地蔵堂」の遺構を特定した。また、井戸壁の補修方法の一端を知ることができた。遺物では焙烙に書かれた墨書「元禄十五 壬午歳‥」が注目される。また、焙烙で煮沸作業を行った際の吹きこぼれが認められた。
 調査区の北西端部は、龍興寺の墓地の一角に該当し、5 基の埋葬遺構と墓地改葬に伴う甕棺廃棄跡を検出した。埋葬遺構には、改葬された可能性があるものと、未改葬のものの両者がある。近代以降では水琴窟の検出と、大規模な防空壕の検出が注目される。また、洋館に伴うと思われる天然スレート瓦が出土したことも重要である。この洋館は三菱の「荘清次郎」もしくは貴族院議員の「松本眞平」関連と推定している。

関連文化財データ一覧

このエントリーをはてなブックマークに追加
詳細ページ表示回数 : 318
ファイルダウンロード数 : 73

全国のイベント

>> 確認する

外部出力

BibTeX
TSV
JSON