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首里城跡

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/16988
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.16988
引用表記 沖縄県立埋蔵文化財センター 2016 『沖縄県立埋蔵文化財センター調査報告書80:首里城跡』沖縄県立埋蔵文化財センター
沖縄県立埋蔵文化財センター 2016 『首里城跡』沖縄県立埋蔵文化財センター調査報告書80
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書名 首里城跡
発行(管理)機関 沖縄県立埋蔵文化財センター - 沖縄県
書名かな しゅりじょうあと
副書名 銭蔵東地区発掘調査報告書
巻次
シリーズ名 沖縄県立埋蔵文化財センター調査報告書
シリーズ番号 80
編著者名
編集機関
沖縄県立埋蔵文化財センター
発行機関
沖縄県立埋蔵文化財センター
発行年月日 20160229
作成機関ID 470007
郵便番号 9030125
電話番号 0988358752
住所 沖縄県中頭郡西原町上原193-7
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 首里城跡淑順門東地区
遺跡名かな しゅりじょうあとぜにくらひがしちく
本内順位
遺跡所在地 沖縄県那覇市首里当蔵町3丁目1番
所在地ふりがな おきなわけんなはししゅりとうのくら3ちょうめ1ばんち
市町村コード 47201
遺跡番号
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 261302
東経(世界測地系)度分秒 1274311
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 26.217222 127.719722
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20110715-20120316
20131106-20131120
調査面積(㎡)
277
調査原因 国営沖縄記念公園(首里城地区)整備に伴う遺構確認調査
遺跡概要
種別
城館
時代
近世(細分不明)
近代(細分不明)
グスク
主な遺構
石積み4
石敷き1
石列1
造成土
遺物包含層
主な遺物
中国産
ベトナム産
タイ産
韓半島産
本土産陶磁器
土器
沖縄産陶器
金属製品
鍛冶関連遺物
銭貨
骨製品
石製品
貝製品(ヤコウガイ等含真珠層貝殻加工小破片等)
円盤状製品
ガラス玉
瓦(明朝系
大和系
高麗系)
漆喰
獣魚骨
貝殻
特記事項 16世紀前半頃の遺物包含層より螺鈿残滓と思われる貝殻加工小破片が出土。
要約 銭蔵東地区では、復元整備の対象となる古図に描かれた右掖門脇より外郭へ南北に延びる石垣などの遺構確認のための発掘調査を行った。その結果、対象した石垣(石積み2)の根石をほぼ確認し、遅くとも15世紀後半に造られ、部分的に改変された可能性は考えられるが、戦前まで存在していたことが分かった。この石垣は西面するものであるが、その内側には厚さ6mに及ぶ造成土もしくは遺物包含層が見られ、それは15~17世紀代に複数回に亘って形成されたものと思われる。これらの土層からは、陶磁器、瓦、塼、獣魚骨、貝殻などが多く出土している。
 この造成土の一部に覆われた北面する東西方向の石積み1が確認され、16世紀前半~17世紀前半の間に構築されたと考えられる。この石積み1内側に堆積する15世紀後半~16世紀前半の土層からは、陶磁器や獣魚骨の他に、真珠層を包含したヤコウガイなどの貝殻が大量に集中する貝だまりが確認された。この貝殻はほぼ全て割り取られた破片となっており、1㎝前後の大きさに加工されたと考えられる小破片も非常に多く見られた。様々な分野からの指導助言をもらうことにより、この貝殻片は螺鈿加工時の残滓ではないかと考えることができた。
 以上から、今回の調査において、16世紀ごろには首里城内で螺鈿が製作されていたことが明らかになった。なお、既に西のアザナ地区などでも出土していた鍛冶関連遺物の他、漆、未成骨製品なども見られており、城内に様々な工房があった可能性も想定され、首里城の機能や空間利用を考えるうえで重要な成果である。

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