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鎌沢遺跡・銭神遺跡

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/21598
DOI 二次元コード
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.21598
引用表記 静岡県埋蔵文化財センター 2012 『静岡県埋蔵文化財センター調査報告10:鎌沢遺跡・銭神遺跡』静岡県埋蔵文化財センター
静岡県埋蔵文化財センター 2012 『鎌沢遺跡・銭神遺跡』静岡県埋蔵文化財センター調査報告10
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書名 鎌沢遺跡・銭神遺跡
発行(管理)機関 静岡県埋蔵文化財センター - 静岡県
書名かな かまざわいせき・ぜにがみいせき
副書名 第二東名建設事業に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書 ; 沼津市-10/第二東名No.28・29地点
巻次
シリーズ名 静岡県埋蔵文化財センター調査報告
シリーズ番号 10
編著者名
編集機関
静岡県埋蔵文化財センター
発行機関
静岡県埋蔵文化財センター
発行年月日 20120326
作成機関ID 22000
郵便番号 4228002
電話番号 0542624261
住所 静岡県静岡市駿河区谷田23番20号
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 鎌沢遺跡
遺跡名かな かまざわいせき
本内順位 1
遺跡所在地 静岡県沼津市根古屋字鎌ヶ沢998-19外
所在地ふりがな しずおかけんぬまづしねごやあざかまがさわ998-19ほか
市町村コード 22203
遺跡番号
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 350916
東経(世界測地系)度分秒 1384815
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 35.154444 138.804166
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
19990203-20030331
調査面積(㎡)
8745
調査原因 第二東名建設事業
遺跡概要
種別
散布地
時代
旧石器
縄文
主な遺構
石器ブロック
礫群
土坑
集石
主な遺物
ナイフ形石器
尖頭器
角錐状石器
細石器
石核
土器
石鏃
打製石斧
特記事項
遺跡名 銭神遺跡
遺跡名かな ぜにがみいせき
本内順位 2
遺跡所在地 静岡県沼津市井出字銭神
所在地ふりがな しずおかけんぬまづしいであざぜにがみ
市町村コード 22203
遺跡番号
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 350911
東経(世界測地系)度分秒 1384802
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 35.153055 138.800555
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20000921-20100618
調査面積(㎡)
1771
調査原因 第二東名建設事業
遺跡概要
種別
散布地
時代
旧石器
縄文
弥生
主な遺構
打製石斧製作跡
土坑
焼土
主な遺物
土器
尖頭器
石鏃
打製石斧
石核
特記事項
要約  鎌沢遺跡は旧石時代~縄文時代を中心とした遺跡である。旧石器時代では第Ⅲ黒色帯、ニセローム層、休場層で遺構・遺物が検出された。第Ⅲ黒色帯検出の土坑及び石器ブロックは、近接して検出されている。土坑は陥穴状遺構とされるものと形態が一致する。石器ブロックはホルンフェルス及び珪質頁岩による石器製作が考えられ、珪質頁岩の石核及び剥片は10点以上が接合している。これまでの調査事例では土坑と石器ブロックが近接して検出されることが少なく、土坑の機能あるいは石器製作を含めた活動パターンを考える上で貴重なデータを提供することとなった。ニセローム層では小規模な礫群1器を検出したにとどまるが、休場層では石器ブロック2基及び礫群16基が検出され、ナイフ形石器、尖頭器、細石器等が多量に出土しており、旧石器時代終末期の組成を示すと考えられる。ただし層位的及び平面的に諸種の石器が混在しており、分別は困難であった。縄文時代では20点以上の尖頭器が検出され限られた調査範囲の中では充実した出土量を誇っている。縄文土器は早期後半の条痕文系が主体となるが、草創期、後期といった必ずしも類例が多くない時期の資料を得ることができた。草創期に比定された土器は絡条体圧痕文を外面に施文するもので4点が確認された。以上の成果により、多少の空白期を持ちながらも旧石器~縄文時代にかけて小規模な尾根での活動の一端を知ることができた。
 銭神遺跡は、旧石器~縄文時代及び弥生時代以降を中心とした遺跡である。谷部に位置しており、出土遺物は谷底部に集中して検出されている。旧石器時代では休場層からナイフ形石器、細石器等が検出される程度であり、明確な遺構は未確認である。縄文時代では早期後半~前期の土器及び、尖頭器、石鏃、石斧、石斧未製品等が出土している。尖頭器は草創期に比定されると考えられるが、その他の石器は土器の編年観から早期後半~前半を主体とすると判断される。他方、打製石斧製作跡が1基検出され、石斧未製品及び剥片、台石、敲石等が一定範囲に集中して検出された。谷部の土地利用を考える上で参考となる事例となった。弥生時代以降では溝、土坑が検出された。時期は不明瞭であるが、谷底部やや上位において谷筋に平行した溝及び土坑が検出されている。

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